大きさではなく
用途で決める
ポータブル電源は容量の数字が並びますが、選ぶ基準は「何を、何時間動かすか」の1つだけです。
「とりあえず大きいのを買っておく」は、重くて持ち出せず、使わないまま劣化します。先に用途を決めます。
何を動かすかを決める
用途は3段階に分かれる
①情報と連絡だけ。スマートフォン、ラジオ、照明。小型で足ります。
②生活の維持。①に加えて、扇風機・電気毛布・小型冷蔵庫・ノートパソコン。中型が必要。
③在宅避難・医療機器。より大きな出力と容量が必要。用途を医療機関に確認してください。
多くの家庭では①〜②で足ります。③に該当する機器(在宅酸素、吸引器など)がある場合は、必ず主治医・機器の提供元に相談してください。本サイトの一般論では判断できません。
エアコンや電子レンジ、ドライヤーは消費電力が大きく、一般的なポータブル電源では動かせないか、短時間しか使えません。ここは期待しないほうが現実的です。
容量の計算
2つの数字を見ます。
①定格出力(W):その機器を動かせるかどうかを決めます。機器の消費電力より小さいと、そもそも動きません。
②容量(Wh):どれだけの時間動かせるかを決めます。
目安の計算は 容量(Wh) ÷ 機器の消費電力(W) = おおよその使用時間。ただし変換の効率があるため、実際は計算値より短くなります。余裕を持って見てください。
手順:
1. 動かしたい機器を書き出す
2. それぞれの消費電力を調べる(本体の表示か取扱説明書に記載)
3. 何時間使うかを決める
4. 合計を出し、2割ほど余裕を足す
この4手順で、必要な出力と容量が決まります。先に製品を見ると、必ず判断がぶれます。
容量別のラインナップと、動かせる機器を確認する
定格出力によって使える機器が変わります。仕様は公式サイトでご確認ください。
- 容量・出力は各社公式サイトの公表値です
- 使用できる機器は出力により異なります
- 取扱説明書に従ってご使用ください
電源の種類
①モバイルバッテリー。スマートフォン数回分。安価で、まず持つべきもの。
②ポータブル電源。家電が動かせる出力を持つもの。停電時の中心になります。電池の種類(リン酸鉄など)によって寿命と安全性の傾向が異なります。
③ソーラーパネル。長期停電に備えるなら組み合わせる。天候に左右されるため、これ単体では計画が立ちません。
④発電機。出力は大きいが、燃料の保管と排気の問題があります。屋内では絶対に使用しないでください(一酸化炭素中毒の危険があります)。
集合住宅では④は現実的ではありません。②を中心に、③を補助とするのが一般的な構成です。
電源以外の備え
電源だけあっても生活は維持できません。優先順位はこの順です。
1. 水。1人1日3リットルが一般的な目安。最も重い、最も足りなくなる
2. トイレ。断水時に最初に困ります。携帯トイレ
3. 食料。加熱せずに食べられるもの
4. 明かり。懐中電灯より、置ける照明のほうが実用的
5. 情報。ラジオ、モバイルバッテリー
6. 暑さ寒さ対策。季節により優先度が変わります
電源は4〜6を支える道具という位置づけです。1〜3が無い状態で電源だけ買うのは、順番が逆になっています。
買った後の運用
ポータブル電源は置いておくだけだと劣化します。
・数か月に一度は充電する(放置による過放電を避ける)
・普段から使う。アウトドアや在宅勤務のバックアップとして使うと、操作に慣れます
・保管場所は高温を避ける
・すぐ持ち出せる場所に置く。押入れの奥だと、必要なときに出せません
・家族が使い方を知っていること
最後の項目が最も重要です。本人がいないときに停電が起きる可能性を考えてください。
一次情報の確認先
本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。