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羽アリは、シロアリが姿を見せる唯一の機会

協会は群飛期について「シロアリが人前に姿を現す唯一の時期ですので、シロアリ発見の絶好のチャンスです」としています。見つけたときに慌てて掃除機で吸ってしまう人が多いのですが、数匹だけ残しておくと、種類の判別ができます。種類が分かると、対処の方向も変わります。

このページの内容
  1. シロアリかクロアリか
  2. 出た時期でわかること
  3. 見つけたらどうするか
  4. どこから出たかを見る
  5. 羽アリ以外の手がかり
  6. つまずくところ
  7. よくある疑問

シロアリかクロアリか

協会は3点で見分けられるとしています。体の色ではありません。

見分けの3点(協会の記載)

部位クロアリシロアリ
触角「く」の字状「真珠のネックレスのように数珠状」
「前翅が後翅より大きい」「4枚ともほぼ同じ大きさ・同じ形」
「腰の部分が細くくびれています」「くびれはなく寸胴」

翅は落ちていることがあります。触角と腰は、落ちた個体でも確認できます。

見つけたときにやること

「全部片付けてしまわない」が最も重要です。証拠がないと、業者に相談しても現地調査からやり直しになります。数匹残すだけで、話が早く進みます。

出た時期でわかること

協会は「群飛の時期や時刻に注意していれば、シロアリの種類の判別にも役立ちます」としたうえで、種類ごとの群飛期を示しています。

群飛の時期と時刻(協会の記載)

種類時期時刻
ヤマトシロアリ4〜5月(ただし沖縄2月、東北・北海道6月頃)昼間
イエシロアリ6〜7月夜(電灯に飛来)
アメリカカンザイシロアリ6〜9月に数回ずつ何度も昼間
ダイコクシロアリ5〜8月夜(少数ずつ電灯に集まる)

地域によって時期がずれます。沖縄と北海道では2か月以上違います。

時期と時刻から絞る
時期と時刻から絞る日付と時刻をメモします。春の昼間に大量に出た4-5月・昼初夏の夜、電灯に集まった6-7月・夜夏に何度も少しずつ出る6-9月・昼

→ 図は横にスクロールできます

  1. 春の昼間に大量に出たヤマトシロアリの群飛期にあたります(地域により前後)。
  2. 初夏の夜、電灯に集まったイエシロアリの群飛期にあたります。
  3. 夏に何度も少しずつ出るアメリカカンザイシロアリの群飛は「数回ずつ何度も」とされています。

1回の観察で断定はできませんが、相談するときの材料になります。

「何度も少しずつ出る」場合は注意が必要です。アメリカカンザイシロアリは乾いた木材も加害する種で、地中とつながらずに建物の中で完結することがあります。協会は乾材シロアリの手がかりとして「乾材から乾燥した砂粒状の糞が排出されている場合」をあげています。

種類の判別を含めて現地で見てもらう

羽アリの現物と写真があると調査が早く進みます。対応範囲は各社の公式サイトでご確認ください。

掲載内容は各社公式サイトの公表値です。効果には個人差があります。広告(PR)を含みます。

見つけたらどうするか

羽アリを見つけたときの順番

  1. ① 数匹残して、写真を撮る触角・腰が見える角度で。これが最も重要です。
  2. ② 出てきた場所を特定する窓から入ったのか、床や壁から出たのか。ここで意味が変わります。
  3. ③ 日付・時刻・天候をメモする種類の判別に使えます。
  4. ④ 残りを片付ける掃除機で吸って構いません。ただし全部ではなく、数匹は残します。
  5. ⑤ 殺虫剤を大量に撒かないその場の個体は減りますが、巣は残ります。かえって分散させることがあります。
  6. ⑥ 業者に連絡する写真と現物、出た場所と日時を伝えます。

⑤は誤解されやすいところです。羽アリは巣から飛び立った個体で、巣そのものは別の場所にあります。表に出たものを駆除しても、建物の中の状況は変わりません。

どこから出たかを見る

「窓の外から入ってきた」のか「建物の中から出てきた」のかで、意味がまったく違います。

出どころで変わること

窓や玄関から入ってきた

近隣で群飛している可能性。自宅に巣があるとは限りません。ただし近隣で出ているなら、自宅も確認する価値があります。

床の隙間、幅木、柱から出てきた

建物の中に巣がある可能性が高い状況です。早めに調査を。

和室の畳の下、押入れから

同上。湿気がこもりやすい場所です。

浴室・洗面所まわり

水回りは被害が出やすい場所とされています。

出てきた場所の写真を撮っておいてください。あとで説明するときに、場所の特定が最も難しくなります。

羽アリ以外の手がかり

羽アリが出る時期は限られています。それ以外の時期にも、協会が示す手がかりがあります。

羽アリ以外の発見法(協会の記載)

手がかり内容
蟻道「基礎や束石、土台などに蟻道がついていないか」
蟻土「木材の割れ目や継ぎ目に排出物や土砂を詰めたり、盛り上げたり」
食痕「軟らかい早材を好んで食べ、硬い晩材を食べ残す」
空洞音「ハンマーでたたくと空洞音がしたり、ドライバーでほじくると簡単に穴があきます」
建物の異常「柱が下がったり、棟や軒の稜線が波を打ったり、ふすまや雨戸などの立てつけが悪くなったり」
乾材シロアリの糞「乾材から乾燥した砂粒状の糞が排出されている場合」

点検の考え方は「シロアリ点検は何年ごとか」のページで扱っています。

定期的な点検の考え方は点検の頻度をご覧ください。

つまずくところ

全部掃除機で吸ってしまう

数匹残しておけば種類が判別できます。証拠がないと調査からやり直しになります。

色で判断する

協会があげているのは触角・翅・腰の3点です。体色ではありません。

殺虫剤を大量に撒く

表に出た個体は減りますが、巣は残ります。分散させることもあります。

出た場所を記録しない

窓から入ったのか中から出たのかで、意味がまったく違います。

時期を気にしない

協会は群飛の時期と時刻が種類の判別に役立つとしています。日付と時間をメモします。

よくある疑問

羽アリがシロアリか見分けられますか。

協会は触角(数珠状か「く」の字か)、翅(4枚同じ大きさか前翅が大きいか)、腰(寸胴かくびれているか)の3点をあげています。

羽アリが出る時期はいつですか。

協会はヤマトシロアリが4〜5月の昼間(沖縄2月、東北・北海道6月頃)、イエシロアリが6〜7月の夜としています。

見つけたら殺虫剤を撒くべきですか。

表に出た個体は減りますが巣は残ります。数匹を残して写真を撮り、業者にご相談ください。

窓から入ってきたようです。

近隣で群飛している可能性があります。ただし自宅の状況も確認する価値はあります。

羽アリが出ない時期に確認する方法は。

協会は蟻道、蟻土、食痕、空洞音、建具の立てつけの変化などをあげています。

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一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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