基準は市町村のものなので、状況が変われば結論も変わる
申請したが認定されなかった。そこで終わりにしないでください。認定基準は市町村が定めていて、判断は世帯の状況にもとづきます。状況が変われば、結論も変わります。そして就学援助以外の道もあります。
まず理由を聞く
認定されなかった理由を確認してください。基準のどこに当たらなかったのかが分かると、次の手が見えます。
教育委員会に聞くこと
- どの基準に当たらなかったか(所得か、世帯の状況か)
- どの時点の収入で判断されたか(前年か、直近か)
- 状況が変わった場合に再申請できるか
- 年度途中の申請を受け付けているか
- ほかに使える市町村の制度があるか
2つ目が重要です。前年の収入で判断された場合、今年の収入が減っていてもそれは反映されていません。その場合、直近の状況を伝えて再申請できることがあります。
再申請できる場合
状況が変わったら
取り扱いは市町村によって異なります。まず教育委員会に状況を伝えてください。
失業した/収入が大きく減った
年度途中の申請を受け付ける市町村があります。離職票など、状況を示す資料を持って相談してください。
世帯の人数が変わった
離婚・死別・同居家族の転出など。世帯の状況が変われば、基準に当たるかの判断も変わります。
病気やけがで働けなくなった
収入の状況が変わった場合として相談できます。あわせて、ほかの支援も案内されることがあります。
年度が変わった
多くの市町村で年度ごとに申請します。前年度に認定されなくても、今年度は改めて判断されます。
生活保護を受けることになった
要保護者の区分に変わります。学校または教育委員会に伝えてください。
ほかに使える制度
就学援助は、子どもの就学にかかる費用を支える制度のひとつです。ほかにも制度があります。
関連する制度
| 制度 | 扱うこと | 窓口 |
|---|---|---|
| 高等学校等就学支援金 | 高校の授業料。家計急変への対応もある | 文部科学省の制度。学校を通して申請 |
| 特別支援教育就学奨励費 | 特別支援学校・特別支援学級に通う場合 | 学校・教育委員会 |
| 市町村独自の支援 | ひとり親家庭への支援など | 市町村の子育て担当課 |
| 生活困窮者自立支援制度 | 生活全般の相談 | 市町村の自立相談支援機関 |
この表は制度の存在を示す整理です。対象・内容・申請方法はそれぞれの窓口でご確認ください。
「高等学校等就学支援金制度(家計急変支援)」は文部科学省が案内しています。就学援助は小中学校の制度なので、高校は別の仕組みになります。
出費が重なるとき、家にあるものを一度見直す
着物や骨董、古い家具などは買い取りの対象になることがあります。出張査定に対応しています。
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学用品そのものの負担を減らす
お金をもらう以外に、かかるお金を減らすという道があります。文部科学省は学校に対して通知を出しています。
文部科学省が出している通知
| 通知 | 日付 |
|---|---|
| 学校における通学用服等の学用品等の適正な取扱いについて(通知) | 平成30年3月19日 |
| 学校における通学用服等の学用品等の適正な取扱いについて(通知) | 令和5年10月23日 |
| 学校における補助教材及び学用品等に係る保護者等の負担軽減について(通知) | 令和7年6月25日 |
| 学校における補助教材及び学用品等に係る保護者等の負担軽減策の事例周知について(事務連絡) | 令和8年7月17日 |
出典:文部科学省「就学援助制度について」の関連通知。制服や学用品の価格・指定について、国から学校に通知が出ています。
制服が高い、指定品が多い、という相談は学校にできます。令和8年7月には「負担軽減策の事例周知」の事務連絡も出ています。ほかの学校の取り組みが共有されている、ということです。
学校に相談できること
- 制服や体操着の中古品の譲り合いがあるか
- 指定品以外でもよいものがあるか
- 教材の購入時期を分けられるか
- 修学旅行費の積立の方法
- PTA会費の扱い
給食費が払えないとき
就学援助が認定されなかった場合でも、給食費の支払いについて学校や市町村に相談できます。
滞納したまま放置するより、先に相談するほうが選べる道が多くなります。分割や猶予の取り扱いがある市町村があります。
また、給食費の無償化や一部補助を独自に行っている市町村があります。就学援助とは別の制度なので、市町村のサイトで確認してください。
相談できる先
相談先
| 先 | 扱うこと |
|---|---|
| 市町村の教育委員会 | 就学援助の認定・再申請・ほかの教育関係の制度 |
| 通っている学校 | 学用品・給食費・修学旅行費の支払い |
| 市町村の子育て担当課 | ひとり親家庭への支援など |
| 自立相談支援機関 | 生活全般の相談(生活困窮者自立支援制度) |
| スクールソーシャルワーカー | 学校を通じて相談できる場合がある |
就学援助のことは教育委員会、日々の支払いのことは学校。生活全般なら自立相談支援機関。分けて相談すると話が進みます。
確認の順序
認定されなかったら
- 理由を聞く(どの基準に当たらなかったか)
- どの時点の収入で判断されたかを聞く
- 再申請できる条件を聞く
- 状況が変わったらすぐ相談する
- 年度が変わったら改めて申請する
- ほかの制度を教育委員会・子育て担当課に聞く
- 学用品の負担軽減を学校に相談する
- 給食費の支払いは滞納する前に相談する
→ 市町村の義務として定められている/対象になるかどうか/何にお金が出るのか/入学前にもらえる場合がある/申請の仕方と時期/認定されなかったとき
確認に使った一次情報
- 文部科学省「就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/05010502/017.htm
- 文部科学省「就学援助の実施状況」(市町村別実施状況を年度ごとに公表)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/05010502/1412177_00003.htm
- 文部科学省「就学援助のお問合せ先」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/05010502/1414943_00003.htm
よくある疑問
認定されない理由を教えてもらえますか。
収入が減ったのに前年の収入で判断されました。
来年また申請できますか。
高校の費用も就学援助の対象ですか。
給食費を滞納しています。
制服代が高くて困っています。
特別支援学級に通っています。
就学援助の制度ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。