本ページはアフィリエイト広告を利用しています。掲載する法令・基準の記載は、経済産業省・国土交通省・総務省消防庁・消費者庁・NITE・一般社団法人JBRC の公表資料にもとづきます。

預けられない。棚にも入れられない。手元に置く

モバイルバッテリーの飛行機での扱いは、令和8年4月24日から新しいルールになりました。国土交通省航空局が示した内容を、そのまま確かめます。ここは「知らなかった」では通らない部分で、保安検査で止められると、その場で預けることもできません。

本ページは法令と公表資料の一般的な整理です。個々の製品がどの区分に当たるかは、その製品の仕様によって変わります。航空会社の取扱いは各社の規定によります。消防法にもとづく届出の要否は、お住まいの市区町村の火災予防条例によって異なります。実際の判断は、製造・輸入事業者、利用する航空会社、管轄の消防署にご確認ください。
このページの内容
  1. 新しいルールの中身
  2. 個数と上限
  3. 預け入れができない理由
  4. 機内での置き場所と充電
  5. Whが書かれていないとき
  6. 大きなポータブル電源はどうなるか
  7. 確認の順序
  8. 確認に使った一次情報
  9. よくある疑問

新しいルールの中身

国土交通省航空局安全部安全政策課が令和8年4月14日に出した資料に、適用開始日と内容が書かれています。

適用開始:令和8年4月 24 日(金)

変わったのは、大きく分けて「何個まで持ち込めるか」「機内でどこに置き、何をしてはいけないか」の2点です。

新しいルールで決まっていること

項目内容(原文)
機内持込みの個数「機内持込みのモバイルバッテリーは2個(160Wh以下に限る)まで」
上限「ワット時定格量が160Whを超えるものは持ち込み禁止されています」
預け入れ「預入(受託)手荷物に入れることは禁止されています。必ず機内に持ち込んでください」
機内の置き場所「座席上の収納棚に収納せず、座席ポケットなどお手元に保管してください」
充電(入れる)「機内においてモバイルバッテリーへの充電をしないこと」
充電(出す)「機内においてモバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしないこと」

出典:国土交通省航空局「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」。実際の運用は各航空会社の規定によります。搭乗前に利用する会社の案内を確認してください。

個数と上限

数え方でつまずきやすいので、整理します。

持ち込めるのは2個まで。そのいずれも160Wh以下である必要があります。160Whを超えるものは、個数にかかわらず持ち込めません。

ここで注意したいのが、「機器に内蔵されている電池」と「モバイルバッテリー」は別に考えるという点です。スマートフォンやノートパソコンは、それ自体がモバイルバッテリーではありません(経済産業省のFAQでも、主たる機能が給電ではないため非対象と整理されています)。ただし航空会社の運用では、内蔵電池についても別の基準が示されていることがあります。不安な場合は事前に確認してください。

預け入れができない理由

「大きいから預けよう」は、いちばんやってはいけない対応です。資料には「預入(受託)手荷物に入れることは禁止されています。必ず機内に持ち込んでください」と書かれています。

理由は単純です。貨物室で発熱・発煙が起きても、誰も気づけません。客室にあれば、乗務員がすぐ対応できます。持ち込みが「許可」ではなく「必須」になっているのは、そのためです。

空港で困ることになる場面

保安検査で見つかって、預けようとする

預けることもできません。160Whを超えるものは、その場で持ち込みも預け入れもできない状態になります。

スーツケースの奥に入れて預けてしまう

禁止されている扱いです。荷造りの段階で、電池類は手荷物側に分けてください。

Whの表示が無く、判断がつかない

検査で説明できないと止められます。出発前に計算して控えておいてください。

乗り継ぎ先の国のルールが違う

国内線と国際線、就航国によって運用が異なることがあります。乗り継ぎがある場合は各社に確認してください。

機内での置き場所と充電

新しいルールで加わったのが、置き場所と充電の制限です。

座席上の収納棚に収納せず、座席ポケットなどお手元に保管してください

機内においてモバイルバッテリーへの充電をしないこと

機内においてモバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしないこと

読むと、充電は「入れる」も「出す」も止められていることが分かります。座席のUSBポートからモバイルバッテリーを充電することも、モバイルバッテリーからスマートフォンを充電することも、どちらもできません。

実務としての備え方は決まっています。搭乗前に機器本体を充電しておく。機内での充電は、座席に電源がある機体なら機器を直接つなぐ形になります。

Whが書かれていないとき

本体に「20000mAh」とだけ書かれていて、Whが見当たらないことがあります。この場合は換算します。

ワット時定格量(Wh)の求め方

基本の式Wh = 定格電圧(V) × 容量(Ah)3.7V × 20Ah = 74Wh
mAhで書かれている場合Ah = mAh ÷ 100020000mAh = 20Ah
表示が5Vしかない場合内蔵電池の公称電圧(多くは3.6〜3.7V)で計算する

出力の5Vで計算すると値が大きく出て、実際より不利な判定になります。内蔵電池の公称電圧が分からない場合は、メーカーに問い合わせるのが確実です。

計算した値は紙かスマートフォンのメモに控えて、保安検査で示せるようにしておいてください。本体に表示があるほうが早いので、買うときにWh表示のあるものを選ぶのが結局いちばん楽です。

大きなポータブル電源はどうなるか

防災用・車中泊用の大容量ポータブル電源は、ほとんどが160Whを大きく超えます。つまり飛行機には持ち込めません。

大容量のものを移動させたいとき

160Whは、おおよそスマートフォンを数回充電できる程度の大きさです。コンセントの付いたポータブル電源は、この線をはるかに超えます。

旅行先で使いたい

航空機での輸送はできません。現地で借りるか、陸送で送ることになります。宅配便でも危険物として扱いが制限されるため、送る前に運送会社に確認してください。

引っ越しで運びたい

引越業者が扱えるかを事前に確認してください。「電池類は当日持ち出してください」と言われることがあります。

車で移動する

陸路であれば持って行けます。ただし車内は高温になるため、直射日光の当たる場所に放置しないでください。

キャンプ場に送りたい

配送を受けられるかは運送会社と発送元によります。事前に確認してください。

確認の順序

空港に行く前にやること

PSEマークは何を保証しているか使い終わった電池の捨て方飛行機に持ち込めるワット時定格量蓄電池と消防法の届出発火はどこで起きているか買う前に見る5つの数字

容量(Wh)が明示されている製品から選ぶ

容量別のラインナップと仕様は公式サイトで確認できます。用途に必要な容量が分かれば、持ち運びの可否も判断できます。

掲載内容は各社公式サイトの公表値です。効果には個人差があります。広告(PR)を含みます。

確認に使った一次情報

よくある疑問

2個を超えて持って行きたい場合はどうすればよいですか。

資料は「機内持込みのモバイルバッテリーは2個(160Wh以下に限る)まで」としています。超える分は持って行かないでください。個別の可否は利用する航空会社に確認してください。

スマートフォンやノートパソコンは個数に入りますか。

経済産業省のFAQでは、主たる機能が給電でないものはモバイルバッテリーとして扱われないと整理されています。ただし航空会社の運用では内蔵電池についても基準が示されていることがあります。各社の案内を確認してください。

充電できないなら、機内で電源が使えるか確認したいです。

座席に電源やUSBポートがあるかは機材によります。予約時や搭乗前に航空会社の座席案内で確認できます。

Whの表示も定格電圧も書かれていません。

メーカーに問い合わせるのが確実です。分からないまま空港に持って行くと、その場で判断できず止められます。

国際線でも同じルールですか。

この資料は国土交通省が示したものです。就航国や航空会社によって運用が異なることがあります。利用する会社の案内を確認してください。

破損しているモバイルバッテリーは持ち込めますか。

膨張・破損しているものは持ち込まないでください。そもそも使用をやめて、処分の相談をしてください。使い終わった電池の捨て方にまとめています。

リチウムイオン電池の法令ガイドの記事一覧

一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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