捕まえないなら、許可は要らない
環境省は防除について「鳥獣保護管理法で規制されている哺乳類と鳥類の捕獲を除けば、誰もが自由に防除を行うことができます」としています。つまり「捕獲」以外の対処には許可が要りません。できることは意外に多く、順番を守れば効果もあります。
許可が要る/要らないの境目
境目は「捕獲したかどうか」です。
許可の要否
| 行為 | 捕獲にあたるか | 許可 |
|---|---|---|
| わなを置いて捕らえる | あたる | 必要 |
| 殺傷する | あたる | 必要 |
| 追い出す(威嚇・音・光・におい) | あたらない | 不要 |
| 侵入口を塞ぐ | あたらない | 不要 |
| 餌になるものをなくす | あたらない | 不要 |
| 屋根裏を清掃する | あたらない | 不要 |
環境省は、哺乳類と鳥類の捕獲を除けば誰もが自由に防除を行うことができるとしています。
「わなを買えること」と「使ってよいこと」は別です。ホームセンターで箱わなが売られていても、許可なく哺乳類を捕獲することはできません。
できる3つ
→ 図は横にスクロールできます
- 出すいま中にいる動物に、居づらい状態を作って自分から出てもらう。
- 塞ぐ出た後に、入ってきた口を塞ぐ。ここを飛ばすと必ず戻ります。
- 減らす餌になるもの、登れる経路をなくして、そもそも寄りつかなくする。
この3つは順番が決まっています。②を先にやると、中に閉じ込めることになります。
順番が重要
自分でやるときの順番
- ① 出入りの時間帯を確認する夜行性なら、夕方に外へ出ることが多い。数日、音の時間をメモします。
- ② 中に動物がいないタイミングを見極めるここを間違えると、内部に閉じ込めます。
- ③ 居づらい状態を作る光・音・においなど。子育て中は動きが鈍いことがあります。
- ④ 出たことを確認する音が完全に止まったか、数日みます。
- ⑤ 侵入口を塞ぐ見つけた口をすべて塞ぎます。1か所でも残れば戻ります。
- ⑥ 餌と経路をなくす生ゴミ、ペットフード、果樹の落果、屋根へ登れる庭木。
- ⑦ 清掃・消毒するフンや巣材を防護具を着けて片付けます。
②が最も難しく、最も重要です。子がいる時期は、親だけが出て子が残ることがあります。判断がつかないときは、無理に塞がず専門家に見てもらってください。
中にいるかどうかを確認してもらう
閉じ込めを避けるには、出入りの確認が要ります。対応範囲は各社の公式サイトでご確認ください。
- 費用・対応エリア・保証内容は各社公式サイトでご確認ください
- 作業内容は建物の状況と動物の種類により異なります
- 捕獲の可否と手続きは自治体の判断によります
侵入口を塞ぐ
塞ぐ材料は、動物の力で破られないものを選びます。
塞ぐときの考え方
- すべての侵入口を探してから作業する(1か所でも残れば戻る)
- 金網・パンチングメタルなど、噛み破られにくい材料を使う
- すき間なく固定する(端が浮いていると剥がされる)
- 換気口は、通気を止めずに塞ぐ(結露やカビの原因になる)
- 高所の作業は無理をしない(転落の危険がある)
換気口を完全に塞ぐと、建物側に別の問題が出ます。通気を確保したまま動物を通さない形にする必要があります。判断がつかない場合は業者に相談してください。
餌をなくす
侵入口を塞いでも、敷地に餌があれば別の口を探されます。動物が家に近づく理由は、雨風をしのげることと、近くに食べ物があることの2つです。片方だけを断っても、もう片方が残っていれば別の経路を探されます。
やっかいなのは、本人が「餌を置いている」と思っていない場合が多いことです。収集日の前夜に出した生ゴミ、屋外に置いたままのペットの器、庭に落ちた果実。どれも意図して置いたものではありませんが、動物から見れば同じです。次の一覧で、心当たりがないか確かめてください。
見落とされやすい餌
生ゴミ
ペットフード
果樹の落果
鳥の餌台
家庭菜園の収穫残り
あわせて屋根へ登れる経路を断ちます。建物に接した庭木、雨どい、物置、塀。ここを切ると、そもそも屋根に上がれなくなります。
やってはいけないこと
やってはいけないこと
| 行為 | なぜ |
|---|---|
| 許可なくわなを置く | 哺乳類・鳥類の捕獲は原則として許可が必要です |
| 捕まえた特定外来生物を生きたまま運ぶ | 環境省は法律違反になるとしています |
| 捕まえた動物を山に放す | 特定外来生物は野外への放出等が原則禁止されています |
| 中に動物がいるまま侵入口を塞ぐ | 内部で死ぬと、においと衛生の問題が残ります |
| 毒餌を自己判断で使う | 他の動物やペットへの影響、死骸が壁内に残る問題があります |
| フンを素手で片付ける | 感染症や寄生虫のおそれがあります |
このうち上3つは法律に触れます。下3つは実務上の失敗です。
つまずくところ
わなから始める
許可が要ります。まず追い出しと侵入口から始めます。
侵入口を1か所だけ塞ぐ
他が残っていれば戻ります。外周を一周して全部探します。
中にいるまま塞ぐ
閉じ込めになります。出入りの時間帯を確認してから塞ぎます。
餌を残したまま塞ぐ
別の口を探されます。ゴミ・ペットフード・落果を先に片付けます。
高所で無理をする
屋根の作業は転落の危険があります。無理をしないでください。
よくある疑問
追い出すだけなら許可は要りませんか。
市販のわなを買ったのですが使えますか。
いつ侵入口を塞げばよいですか。
換気口は塞いでよいですか。
追い出しても戻ってきます。
家に入った害獣と捕獲許可のガイドの記事一覧
一次情報の確認先
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