手数料が、年4個まで無料になる世帯がある
粗大ごみは、指定の場所まで自分で出すのが原則です。運べない人のために持ち出し収集がある自治体があり、さらに一定の世帯には処理手数料の免除があります。ただし申込みのときに自分から申し出ないと適用されません。横浜市の記載で確かめます。
持ち出し収集
粗大ごみは通常、玄関先や集積所など指定の場所まで自分で出すことになっています。運べない場合のために、室内から運び出す収集を用意している自治体があります。
横浜市は「粗大ごみ持ち出し収集」という制度を案内しています。対象や条件は市区町村によって異なります。お住まいの市区町村のごみ担当課で確認してください。
粗大ごみをめぐる3つの制度(自治体によって有無が異なります)
| 制度 | 何をするか |
|---|---|
| 通常の粗大ごみ収集 | 指定の場所まで自分で出す |
| 持ち出し収集 | 室内などから運び出してもらう |
| 処理手数料の免除(減免) | 手数料が全額免除になる |
持ち出し収集と手数料免除は別の制度です。両方に該当することも、片方だけのこともあります。
処理手数料の免除
横浜市の案内を原文で引きます。
生活保護世帯、福祉医療証の交付を受けているひとり親世帯などの対象世帯については、年間で4個まで粗大ごみの処理手数料を免除します。
「全額免除」です。減額ではありません。
対象になる世帯
横浜市「粗大ごみ処理手数料の免除」の対象世帯(原文)
| 対象世帯 | |
|---|---|
| 生活保護世帯 | |
| 特定中国残留邦人世帯 | |
| 身体障害1級または2級の認定を受けている方が属する世帯 | |
| 精神障害1級の認定を受けている方が属する世帯 | |
| 知的障害A1またはA2の認定を受けている方が属する世帯 | |
| 重複障害(身体障害3級かつ知的障害B1)の認定を受けている方が属する世帯 | |
| 福祉医療証の交付を受けているひとり親世帯 | |
| 介護保険要介護4または5の認定を受けている高齢者(65歳以上)が属する世帯 | |
| 粗大ごみを自己搬入することが困難な70歳以上のひとり暮らしの高齢者で福祉保健センター長が認めた方 |
出典:横浜市。減免の範囲は「1世帯あたり年間(4月1日~翌年3月31日)4個まで」「全額免除」。市区町村によって制度の有無と内容が異なります。
後ろの2つに注目してください。
高齢者に関わる2区分(横浜市)
| 区分 | 条件 |
|---|---|
| 要介護4または5 | 「介護保険要介護4または5の認定を受けている高齢者(65歳以上)が属する世帯」 |
| 70歳以上のひとり暮らし | 「粗大ごみを自己搬入することが困難な70歳以上のひとり暮らしの高齢者で福祉保健センター長が認めた方」 |
出典:横浜市。2つ目は「福祉保健センター長が認めた方」という条件が付いています。自動的に適用されるものではありません。
2つ目は「自己搬入することが困難な」という条件です。持ち出し収集とは別に、手数料の面でも配慮がある形です。
申し出ないと適用されない
ここが実務でいちばん取りこぼされるところです。原文を引きます。
粗大ごみの減免制度を利用される場合は、お申込みの際に減免の対象であることを申し出てください。
申込みのときに自分から言う必要があります。受付側が自動的に判定してくれるわけではありません。生活保護世帯でも、手帳を持っていても、言わなければ通常の手数料がかかります。
取りこぼしが起きる場面
インターネットで申し込んだ
減免の申し出ができる欄があるかを確認してください。無ければ電話での申込みに切り替えることになります。
家族が代わりに申し込んだ
対象世帯であることを家族が知らないと申し出られません。先に共有しておいてください。
急いで出したかった
手数料券を買ってしまってからでは戻せないことがあります。申込みの前に確認してください。
対象だと知らなかった
要介護4・5、70歳以上のひとり暮らしなど、区分は広く取られています。該当しないと決めつけない。
年4個まで
1世帯あたり年間(4月1日~翌年3月31日)4個まで
年度で区切られています。4月1日にリセットされる、ということです。
個数の考え方(横浜市)
| 内容 | |
|---|---|
| 範囲 | 1世帯あたり年間4個まで |
| 年度 | 4月1日~翌年3月31日 |
| 割合 | 全額免除 |
出典:横浜市。個数・期間・割合は市区町村によって異なります。
まとめて処分する予定があるなら、年度をまたぐ出し方も考えられます。3月に2個、4月に2個なら、それぞれの年度の枠を使えます。ただしお住まいの市区町村の制度の区切り方を確認してください。
粗大ごみに出す前に、値段が付くものがないか確かめる
家具・着物・骨董などは買い取りの対象になることがあります。出張査定に対応しています。
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申込みから収集までの流れ
横浜市の例(自治体によって異なります)
- 粗大ごみ受付センターに申し込むインターネット・電話。一部インターネットでは申し込めない品目があります。
- 減免の対象であることを申し出るここを忘れると適用されません。
- 持ち出し収集が必要なら、あわせて相談する室内から運び出す収集が必要な場合。
- 収集日と出し方の案内を受ける手数料券が不要になるかどうかも、このときに確認します。
- 当日に出す持ち出し収集の場合、立ち会いが要ることがあります。
気をつけること
よくある行き違い
| 実際 | |
|---|---|
| 「手数料券を先に買っておく」 | 減免の対象なら不要になることがあります。申込みが先 |
| 「大きいものは市では取らない」 | 市では収集できないごみもあります。品目を確認してください |
| 「持ち出し収集はどこでもある」 | 制度の有無は市区町村によります |
| 「無料の回収業者に頼めばいい」 | 一般廃棄物の収集運搬には市町村の許可が要ります。許可の有無を確認してください |
最後の点は、無許可の回収業者によるトラブルとして自治体が注意喚起しています。お住まいの市区町村の案内を確認してください。
確認の順序
粗大ごみを出す前に
- 持ち出し収集があるかを市区町村に聞く
- 処理手数料の減免制度があるかを聞く
- 自分の世帯が対象区分に当たるかを確認する
- 申込みのときに減免を申し出る(自動適用されません)
- 手数料券を買う前に申し込む
- 年度の区切りと個数の上限を確認する
- 捨てる前に値段が付くものがないか見る
→ 4分の3の自治体にはまだ無い/対象になるかどうか/介護保険のヘルパーに頼めるか/声かけと安否確認/粗大ごみの持ち出しと手数料の免除/自分の市区町村に無いとき
確認に使った一次情報
- 国立研究開発法人国立環境研究所「『高齢者ごみ出し支援ガイドブック』を発表」(2017年6月1日)https://www.nies.go.jp/pr/news-and-updates/2017/20170601/20170601.html
- 環境省「高齢化社会に対応した廃棄物処理体制の検討」https://www.env.go.jp/recycle/waste/koureika/index.html
- 横浜市「家庭ごみを自宅からごみ集積場所まで持ち出すことができない方(ふれあい収集)」https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/gomi-recycle/shien/hureai.html
- 杉並区「ごみ出しが困難な高齢者・障害者の方に「ふれあい収集」」https://www.city.suginami.tokyo.jp/s105/724.html
- 横浜市「粗大ごみ処理手数料の免除について知りたい」横浜市 粗大ごみ処理手数料の免除
よくある疑問
減免を申し出るのを忘れました。
何個まで無料ですか。
要介護3ですが対象になりますか。
室内から運び出してもらえますか。
無料回収のチラシが入っていました。
ふれあい収集を使っていれば粗大ごみも来ますか。
ごみ出し支援の制度ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。