ペダルが付いていても、それは自転車ではない
「フル電動自転車」「モペット」と呼ばれる車両があります。ペダルが付いていて見た目は自転車ですが、アクセルだけで走れるものは原動機付自転車として扱われます。警視庁は必要なものを4つ挙げています。知らずに乗っていると、道路を通行した時点で法令違反になりえます。
必要なもの4つ
警視庁は、ペダル付き電動バイクを道路で運転するために必要なものを次のように示しています。
区市町村税条例等で定める標識(ナンバープレート)を車両の後面に見やすいように表示すること
当該バイクを運転することができる運転免許(原付免許・二輪免許等)を受けていること
自動車損害賠償責任保険又は自動車損害賠償責任共済の契約が締結されていること
乗車用ヘルメットの着用
4つそれぞれ、どこで手当てするか
| 必要なもの | 手続きする先 | 無いとどうなるか |
|---|---|---|
| ナンバープレート | 市区町村(税の窓口) | 無標識での通行になる |
| 運転免許 | 運転免許試験場・指定自動車教習所 | 無免許運転になりえます |
| 自賠責保険 | 保険会社・共済・一部の販売店 | 無保険運行になりえます |
| ヘルメット | 自分で用意する | 着用しないまま運転することになる |
4つのうち、免許と自賠責は時間もお金もかかります。買ってから気づくと、しばらく乗れない状態になります。
自転車との分かれ目
電動アシスト自転車との違いは、「人の力を補っているか」「原動機だけで走れるか」です。
見分け方
| 見るところ | 電動アシスト自転車 | ペダル付き電動バイク |
|---|---|---|
| ペダルをこがずに走るか | 走らない | 走る |
| アクセル・スロットルがあるか | 無い | ある |
| 24km/h以上での補助 | 「原動機を用いて人の力を補う力が加わらないこと」 | 走り続けられるものがある |
| 法令上の扱い | 自転車 | 原動機付自転車 |
| 歩道 | 条件を満たせば通行できる場合がある | 通行できない |
「アクセルだけで走れるか」が最も分かりやすい判断材料です。モード切替でアシストとアクセルを切り替えられる車両もあり、その場合の扱いは警察に確認してください。
アシストの基準そのものはアシスト比率の基準に整理しました。
知らずに乗っていた場合
「自転車だと思って買った」という状況は実際に起きています。消費者庁と国民生活センターが繰り返し注意喚起を出しているのは、そのためです。
気づいたときにやること
- 公道での使用をやめるまずここです。走らせ続けるほどリスクが増えます。
- 車両の仕様を確認するアクセルだけで走るか、最高速度、定格出力。取扱説明書と型番を手元に用意します。
- 販売元に書面で問い合わせる「この車両は日本の道路交通法上、どの区分ですか」と聞きます。口頭ではなく記録の残る形で。
- 市区町村の税の窓口に、ナンバープレートの交付が受けられるか確認する区分と保安基準の適合状況によります。
- 自賠責保険に加入できるか確認する車両区分によって加入できる保険が変わります。
- 免許が無ければ、取得するか、公道で使わない前提に切り替える免許取得には時間がかかります。その間は乗らないでください。
原動機付自転車として登録できるか
ここが誤解されがちです。「ナンバーを付ければ乗れる」わけではありません。
原動機付自転車として公道を走るには、道路運送車両の保安基準を満たしている必要があります。ナンバープレートの交付は市区町村の税の手続きであって、車両が基準を満たしていることの証明ではありません。
保安基準を満たしているか
原動機付自転車として必要になる装備の例
- 前照灯(ヘッドライト)
- 尾灯(テールランプ)・制動灯(ブレーキランプ)
- 方向指示器(ウインカー)
- 後写鏡(ミラー)
- 警音器(ホーン)
- 番号灯(ナンバープレートを照らす灯火)
- 前後の制動装置(ブレーキ)
- 反射器
海外向けに作られた車両は、ウインカーやミラーが付いていないことがあります。その場合、追加で装備しないと保安基準を満たしません。装備しても構造上取り付けられない車両もあります。
この確認は自分では難しいので、販売元か、原動機付自転車を扱うバイク店に相談してください。
これから買う人へ
買う前に決めておくこと
「アクセルだけで走れる」ことを求めるかどうかで、必要な手続きがまるごと変わります。
免許を持っていない
歩道を通りたい場面がある
坂道が多い地域で使いたい
長距離を楽に移動したい
確認の順序
買う前に確認すること
- アクセル・スロットルだけで走る機能があるか
- 商品ページに「原動機付自転車」「要免許」と書かれていないか
- 型式認定を受けた電動アシスト自転車かどうか
- 免許を持っているか。無ければ乗れない車両ではないか
- 自賠責保険に加入できる車両か
- 保安基準に必要な装備(灯火・ミラー・ウインカー)が付いているか
→ アシスト比率の基準/ペダル付き電動バイク/特定小型原動機付自転車/幼児を乗せるとき/ヘルメットと二人乗り/防犯登録と譲渡
免許のいらない区分から選ぶ
型式や装備、アシストの仕様は公式サイトで確認できます。用途と体格に合うモデルから絞り込めます。
- s
- h
- o
- u
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- i
- n
確認に使った一次情報
- 警視庁「『電動アシスト自転車』と『ペダル付き電動バイク』の違いについて」keishicho.metro.tokyo.lg.jp
- 警察庁「特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について」npa.go.jp
- 警視庁「自転車の交通ルール」keishicho.metro.tokyo.lg.jp
- 消費者庁 注意喚起caa.go.jp
- 国民生活センターkokusen.go.jp
よくある疑問
ペダルが付いていれば自転車ではないのですか。
私有地でだけ乗るなら手続きは要りませんか。
モード切替でアシストのみにできます。それなら自転車ですか。
ナンバーを取れば免許は要りませんか。
自賠責保険にはどこで入れますか。
すでに何度か公道を走ってしまいました。
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一次情報の確認先
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