相談は早いほど、選べる手が多い
買取のトラブルは、時間が経つほど手が減ります。訪問購入のクーリング・オフは8日、物は転売されていきます。「相談するほどのことか」と迷っている時間が、いちばん惜しい時間です。窓口と、事前にやることを整理します。
相談先
窓口ごとにできること
| 窓口 | 扱えること | 使うタイミング |
|---|---|---|
| 消費生活センター(消費者ホットライン188) | 助言、あっせん、他の窓口の案内 | いちばん最初。迷ったらここ |
| 警察(#9110/110) | 居座り、脅し、身の危険 | その場で危険を感じたとき |
| 買取業者本人 | 契約の解除、返還の交渉 | クーリング・オフの申し出は必須 |
| 消費者庁 特定商取引法ガイド | 制度の中身を自分で確かめる | 条文や制度を確認したいとき |
| 国民生活センター | 相談事例と注意喚起の情報 | 同じ被害が起きていないか調べたいとき |
クーリング・オフの申し出は、業者に直接する必要があります。相談窓口が代わりに解除してくれるわけではありません。
順番はこうです。①業者にクーリング・オフを申し出る(期間内なら最優先)→ ②消費生活センターに相談。①を後回しにすると期間が過ぎます。
いつ相談するか
この状態なら、もう相談してよい
「証拠が揃ってから」と待たないでください。何を揃えるべきかも含めて相談できます。
頼んでいない業者が来て、話を聞いてしまった
売ってしまったが、金額に納得していない
書面をもらっていない
断ったのにまた来る・また電話が来る
高齢の家族が売ったらしいが、詳細が分からない
相談の前にそろえるもの
あると話が早いもの
- 契約書面(受け取った日が分かるもの)
- 業者名、担当者名、電話番号、住所
- 契約した日・場所・きっかけ(自分で呼んだか、向こうから来たか)
- 渡した品物の内容(種類・数・特徴)と、あれば写真
- 受け取った金額
- 言われたことのメモ(いつ・誰が・何と言ったか)
- 自分が業者に申し出た日付と、その回答
すべて揃っていなくても相談できます。揃っているほど話が早い、というだけです。
何を記録しておくか
トラブルになってから思い出すのは難しいので、その場で残す習慣にしてください。
その場で残す3つ
- スマートフォンで品物を撮る渡す前に、全体と特徴が分かる部分。これが後で最も効きます。
- 名刺か書面を撮る会社名、担当者名、電話番号。名刺をもらえない場合は、その事実も記録してください。
- 日時をメモする来た時間、帰った時間、契約した時間。スマートフォンのメモに1行書くだけで十分です。
そもそも起こさないために
相談が要らない状態を作るほうが早い。依頼する前に決めておくことを並べます。
買取を頼む前の準備
- 売る物を先に決めて、それ以外は別の部屋にしまう
- 写真を撮り、点数を数えておく
- いくらなら売るかの下限を紙に書く
- 家族に「今日、買取を頼む」と伝える
- 一人のときに来てもらわない
- 書面をもらうまで渡さない、と決めておく
- その日は決めない、と決めておく
- 業者が古物商の許可を受けているか確認する
1つ目が効きます。国民生活センターの事例には「玄関先に置いていた貴金属を安価で買い取られ」たというものがあります。見えない場所にしまうだけで防げます。
家族の分を相談する
高齢の家族が売ってしまった場合、本人が状況を説明できないことがあります。それでも相談はできます。
家族から聞き取ること
- いつ、誰が来たか(または、どこの店に行ったか)
- 自分から呼んだのか、向こうから来たのか
- 何を渡したか
- いくら受け取ったか
- 紙をもらったか。もらったならどこにあるか
- その紙に日付が書かれているか
最後の2つが最優先です。書面と日付が分かれば、クーリング・オフが間に合うかどうかが決まります。家の中を探してください。
確認の順序
トラブルが起きたときの順序
- 契約書面と、受け取った日を確認する
- 8日以内なら、今日中にクーリング・オフの書面を出す
- 同時に電話で「転売しないでください」と伝える
- 控えを残す
- 消費者ホットライン188に相談する
- 身の危険があれば警察に連絡する
- 同じ業者について注意喚起が出ていないか調べる
→ 自宅と店舗で守り方が逆になる/クーリング・オフと引渡しの拒絶/頼んでいない訪問は違法/対象外になる品物と取引/店舗買取には8日間が無い/相談先と、頼む前にやること
申し込みの流れと対応品目を、先に確認しておく
出張買取は、申し込みのうえで日時を決めて来てもらう形です。対応品目と申し込みの流れは公式サイトで確認できます。
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確認に使った一次情報
- 消費者庁「特定商取引法ガイド 訪問購入」no-trouble.caa.go.jp
- 特定商取引に関する法律施行令(e-Gov 法令検索)laws.e-gov.go.jp
- 国民生活センター「店舗でのアクセサリーまたは貴金属等の買取に関する消費者トラブルにご注意!」(2026年9月2日)kokusen.go.jp
- 国民生活センター「訪問購入(各種相談の件数や傾向)」kokusen.go.jp
よくある疑問
消費者ホットライン188はどこにつながりますか。
契約書面が見つかりません。
業者と連絡が取れなくなりました。
警察に相談してもよいですか。
弁護士に相談すべきですか。
同じ業者の被害が他にもあるか調べられますか。
買取と訪問購入の法令ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。