転入届は入口で、そのあとに窓口がいくつも続く
転入届を出せば住所の手続きが終わる、と思って窓口に行くと足りません。府中市は転入後に別途必要なものとして「印鑑登録/国民健康保険/国民年金(海外からの転入者)/児童手当・児童扶養手当/子ども医療証申請/小・中学校への転入学通知書提出」を挙げています。どれも同じ庁舎の別の窓口です。持ち物が1つ足りないだけで、もう一度行くことになります。
なぜ一度で終わらないのか
住民票の窓口と、保険・年金・手当・学校の窓口が別だからです。ただし多くの市区町村は「転入届と同時に」できるよう組んでいます。世田谷区は国民健康保険について「区外からの転入は、転入届と同時に加入手続きができる」としています。
転入届のあとに続くもの(府中市が公表している例)
| 手続き | いつ必要か |
|---|---|
| 印鑑登録 | 前の市区町村の登録は使えなくなる。新しい住所で登録し直す |
| 国民健康保険 | 国保に入っている人。転出証明書に「国保有」の記載が要る |
| 国民年金 | 府中市は「海外からの転入者」と明記。国内の引越しは扱いが変わった |
| 児童手当・児童扶養手当 | 子どもがいる世帯 |
| 子ども医療証 | 子どもがいる世帯 |
| 小・中学校への転入学通知書 | 横浜市は「同じ学区内での引越しを除き」必要としている |
出典:府中市・横浜市・世田谷区の公表内容(2026年9月11日確認)。必要な手続きと窓口の分かれ方は、市区町村ごとに異なります。
「転入届の出し方」を調べても、この一覧は出てきません。調べるべきは、自分の市区町村の「転入・転居に伴う関連手続き」のページです。
窓口をまわる順番
同じ日に終わらせる順序
- 転入届を出す(住民記録の窓口)ここが起点です。中央区は「住み始めてから14日以内」「住み始める前では受け付けられない」としています。→ 持ち物と委任状
- マイナンバーカードの継続利用手続きをする中央区は「登録済みの4桁暗証番号を入力する」としています。暗証番号を忘れていると、ここで止まります。→ 印鑑登録とマイナンバーカード
- 国民健康保険(入っている人)世田谷区は転入届と同時にできるとしています。令和6年12月2日から扱いが変わりました。→ 健康保険(資格確認書)
- 年金・児童手当・子ども医療証年金は原則として届出が不要になりました。→ 年金・児童手当・学校
- 印鑑登録本人確認の方法が市区町村ごとに違います。→ 印鑑登録とマイナンバーカード
- 必要な証明書をその場で取る戸籍は令和6年3月1日から本籍地以外でも取れます。→ 戸籍の広域交付
先にマイナンバーカードの手続きを済ませるのがコツです。あとの窓口で本人確認書類として使うからです。
期限が3つある
マイナンバーカードを持っている人は、数え方の違う期限が3つ同時に走ります。横浜市は継続利用の条件として次の3つを公表しています。
横浜市が公表しているマイナンバーカード継続利用の条件
| 数える起点 | 期限 |
|---|---|
| 引越し(住み始めた日)から | 14日以内に届出完了 |
| 転出予定日から | 30日以内に届出 |
| 転入届から | 90日以内に住所変更手続き完了 |
出典:横浜市の公表内容(2026年9月11日確認)。条件は市区町村ごとに異なる場合があります。
起点が「引越した日」「転出予定日」「転入届の日」と3つとも違います。いちばん早く来るものに合わせて動くのが安全です。
最近変わった3つ
引越しの手続きで、ここ2年で変わったところ
| 何が | いつから | どう変わったか |
|---|---|---|
| 健康保険証 | 令和6年12月2日 | 新規発行が終了。持っていない人には「資格確認書」を交付。保険者が変わるときの自動切り替えは無い |
| 国民年金の住所変更 | — | マイナンバーと基礎年金番号が結びついていれば、原則として届出は不要 |
| 戸籍の広域交付 | 令和6年3月1日 | 本籍地以外の市区町村でも戸籍謄本等が取れる。ただし郵送・代理人は不可 |
出典:姫路市・日本年金機構・西東京市の公表内容(2026年9月11日確認)。
この3つは、少し前に書かれた引越しの手引きには載っていないか、古い説明のまま残っています。「保険証を返す/もらう」「年金手帳を持っていく」という前提が変わりました。
状況ごとの入口
本人が窓口に行けない
国民健康保険に入っている
小中学生の子どもがいる
保育所に申し込む
ネット回線をどうするか決めていない
転出届をまだ出していない
よくある取りこぼし
住み始める前に転入届を出そうとした
中央区・府中市とも、住み始める前・予定日での届出は受け付けないとしています。
マイナンバーカードの暗証番号を忘れていた
中央区は継続利用に「登録済みの4桁暗証番号」が必要としています。
同じ住所に住む家族だから委任状は要らないと思った
横浜市は「同一住所でも世帯が別の場合は委任状が必須」としています。
保険証を返さないまま転出した
世田谷区は転出時に資格確認書を返却するとしています。
年金手帳を持って窓口に並んだ
マイナンバーと基礎年金番号が結びついていれば、原則届出は不要です。
戸籍を代理人に取りに行ってもらおうとした
広域交付は代理人による請求ができません。
役所の手続きとは別に、期限が走るもの
ここから先は公的手続きではありません。役所の手続きと並行して進めないと間に合わないのが、インターネット回線です。転入届は住み始めてから14日以内ですが、回線の開通工事は申し込みから数週間かかることがあり、3〜4月の引越しが集中する時期はさらに延びます。転入届の日にはもう申し込みが済んでいるのが理想です。
賃貸の場合は、建物にすでに設備が入っているかで工事の要否が変わります。入居前に管理会社に確認しておくと、開通までの日数が読めます。
住所と建物名で、回線の提供状況と工事の要否を確認する
この手続きとは別の、民間サービスの申し込みです。提供可否と工事内容は事業者の判定によります。賃貸の場合は契約前に管理会社・所有者の許可をご確認ください。
- 料金・工事費・提供エリアは各社公式サイトの最新情報をご確認ください
- 工事の可否は建物の設備状況により異なります
- 賃貸の場合は契約前に管理会社・所有者の許可をご確認ください
工事の段取りと、賃貸で断られたときの進め方は別にまとめています。→ 賃貸の回線工事と手続き
→ 窓口で終わらせる順番/持ち物と委任状/健康保険(資格確認書)/年金・児童手当・学校/印鑑登録とマイナンバーカード/戸籍の広域交付
住み始めてから必要になるもの:光回線・ホームルーター選び/引越し・新生活の初期費用/賃貸の回線工事と手続き/カーリース・車のサブスク比較/電動アシスト自転車の選び方
関連する手続き:引越しワンストップ(オンライン側)
確認に使った一次情報
- 中央区「転入届:本人または同じ世帯の方が手続きするとき」中央区 転入届
- 横浜市「窓口での転入届(市外からの引越し)」横浜市 窓口での転入届
- 府中市「転入届(府中市に転入してきたとき)」府中市 転入届
- 世田谷区「引越し、世帯変更の届出(国民健康保険)」世田谷区 国民健康保険の引越しの届出
- 姫路市「国民健康保険証の新規交付の終了(令和6年12月2日以降)」姫路市 保険証の新規交付終了
- 日本年金機構「年金に加入している方が引越したときの手続き」日本年金機構 引越したときの手続き
- 西東京市「戸籍の広域交付」西東京市 戸籍の広域交付
いずれも2026年9月11日に確認した公表内容です。必要書類・窓口の分かれ方・同時にできる手続きは、市区町村ごとに異なり、また制度の改正で変わります。本サイトでは保険料や手当の額、所得の基準は扱いません。
よくある疑問
転入届は郵送でできますか。
14日を過ぎたらどうなりますか。
同じ市内の引越しでも同じですか。
どの窓口から回ればいいですか。
土日に手続きできますか。
転入届の日の窓口ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。