本ページの制度の記載は、デジタル庁および各市区町村の公表内容にもとづきます。

「オンラインで引越しの手続きが全部終わる」わけではない

マイナポータルから転出届を出せるようになりました。デジタル庁は「届出人は、転出元の市区町村への来庁が原則不要となります」と書いています。ただし、転入届は窓口でしか受け付けていません。文京区は「転入届は窓口のみの受付になります」と明記しています。そして転出証明書は交付されず、申請した当日には処理が終わりません。ここを知らずに動くと、新住所の役所まで行って「まだ処理が終わっていません」と言われます。

本ページは引越しワンストップサービス(引越し手続オンラインサービス)についての一般的な整理です。処理にかかる日数・来庁予約の可否・同時にできる手続きは、市区町村ごとに異なります。転出届をオンラインで出しても、転入届・転居届は窓口への来庁が必要です。かならず、転出元と転入先の両方の市区町村の公表をご確認ください。
このページの内容
  1. オンラインでできること・できないこと
  2. 知らないと詰まる3つ
  3. 自治体ごとに違うところ
  4. 失敗しない順序
  5. 状況ごとの入口
  6. よくある取りこぼし
  7. 確認に使った一次情報
  8. よくある疑問

オンラインでできること・できないこと

マイナポータルの引越し手続で、どこまで終わるか

手続きオンライン窓口
転出届(今の市区町村を出る)できる「来庁が原則不要」(デジタル庁)
来庁予定の連絡(転入先へ)できる
転入届(新しい市区町村に入る)できない「窓口のみの受付」(文京区)
転居届(同じ市区町村の中で移る)できない「必ず…ご来庁いただく必要があります」(墨田区)
国民健康保険・国民年金・児童手当・介護保険制度による「別途…来ていただく必要がある場合もあります」(墨田区)

出典:デジタル庁・文京区・墨田区の公表内容(2026年9月11日確認)。同時にできる手続きの範囲は市区町村ごとに異なります。

ワンストップという名前ですが、窓口に行く回数がゼロになるわけではありません。減るのは「転出元の役所」への1回です。転入先へは必ず行きます。

デジタル庁は対象について「市区町村への行政手続だけでなく、ライフライン(電気・ガス・水道)等の民間手続も含め」と書いています。ただし回線の工事は別です。住所変更の連絡と、開通工事の手配は違うものです。

知らないと詰まる3つ

実際に公表されている、つまずきどころ

何が起きるか公表されている文言出典
転出証明書が出ない「窓口への来庁が原則不要です。(転出証明書の交付はありません)」中野区
申請した当日には終わらない「申請受付後に開庁日2日程度で処理しますので、申請した当日に転入手続のため来庁された場合は、原則お手続ができません」墨田区
コンビニ交付が止まる「自治体から転出処理完了の旨の通知を受け取った時点で、コンビニ等のマルチコピー機で証明書の取得ができなくなります」目黒区

出典:中野区・墨田区・目黒区の公表内容(2026年9月11日確認)。

いちばん危ないのは2つめです。オンラインで出した達成感のまま、その足で新住所の役所に行くと手続きができません。足立区も「申請当日には手続きは完了しません。申請をいただいた翌営業日以降に処理させていただきます」と書いています。

3つめも見落とされます。転出処理が完了した時点で、コンビニでの証明書取得ができなくなります。引越し先で必要になる住民票などがあるなら、転出処理が終わる前に取っておくという順番になります。→ 証明書の請求

自治体ごとに違うところ

同じ制度でも、公表内容が分かれる点

違うところ実測した例詳しく
処理にかかる日数足立区「翌営業日以降」/墨田区「開庁日2日程度」/文京区「21時までの申請は翌開庁日。金曜21時までは月曜」申請から処理までの日数
来庁予約ができるか中野区・港区は可。港区は「予約のみでは、転入・転居の手続は完了しません」と注意転入の来庁と来庁予約
年齢の条件文京区は「15歳以上の方が利用できます」と明記使える人・使えない場合
同時に終わる手続きの範囲墨田区は国保・年金・児童手当・介護保険について「別途…来ていただく必要がある場合もあります」ワンストップで終わらないもの

出典:足立区・墨田区・文京区・中野区・港区の公表内容(2026年9月11日確認)。

「隣の区でできたから同じはず」は通りません。転出元と転入先が別の市区町村である以上、2つの自治体の運用を両方見ることになります。

失敗しない順序

この順で進めると詰まらない

  1. 引越しの日程が決まったら、先に回線の手配をする役所の手続きは引越し直前でも動きますが、回線の開通工事は日程を押さえる必要があります。順番を逆にすると、新居でつながらない期間ができます。→ 回線の開通工事
  2. 転出処理の前に、必要な証明書をコンビニで取っておく目黒区は転出処理完了の通知を受け取った時点でコンビニ交付ができなくなると書いています。
  3. マイナポータルで転出届を出し、来庁予定を連絡するデジタル庁は「来庁予定の連絡を転入予定市区町村にできる」としています。
  4. 処理状況が「完了」になるのを待つ墨田区は「マイナポータル内の処理状況について転出元自治体が「完了」になっているか確認をお願いします」と書いています。
  5. 新住所に住み始めてから14日以内に、本人が転入先の窓口へ行く中野区は「代理人でのお手続きはできません」としています。マイナンバーカードを必ず持参します。
  6. 国保・年金・児童手当などが残っていないか確認する別の窓口が必要な場合があります。ワンストップで終わらないもの

状況ごとの入口

マイナンバーカードを持っていない

使えません。デジタル庁は「マイナンバーカードに有効な署名用電子証明書が搭載されていない場合など、引越し手続オンラインサービスをご利用いただけない場合があります」としています。従来どおり窓口または郵送になります。

同じ市区町村の中で引っ越す(転居)

転居届は窓口です。墨田区は「転入届、転居届の際は必ず…ご来庁いただく必要があります」としています。

すでにオンラインで転出届を出した

処理状況を確認してから転入先へ行ってください。申請から処理までの日数

転出証明書を待っている

交付されません。中野区・足立区が明記しています。→ 転出証明書は交付されない

平日に窓口へ行く時間が取りにくい

来庁予約ができる自治体があります。転入の来庁と来庁予約

引越しから2週間以上経ってしまった

マイナンバーカードが失効する可能性があります。14日とマイナンバーカードの失効

よくある取りこぼし

オンラインで出したその足で新住所の役所へ行った

墨田区「申請した当日に転入手続のため来庁された場合は、原則お手続ができません」。

転出証明書が郵送されるのを待った

交付されません。足立区「転出証明書の情報が新住所の自治体に送信されますので転出証明書は交付しません。」

転出処理の後にコンビニで住民票を取ろうとした

目黒区は転出処理完了の通知の時点で取得できなくなると書いています。先に取ります。

家族の分も自分が代理で手続きしようとした

中野区「代理人でのお手続きはできません。引越しするご本人が来庁する必要があります」。

来庁予約をしたので手続きが終わったと思った

港区「予約システムでの予約のみでは、転入・転居の手続は完了しません」。

回線の手配を役所の手続きの後にした

開通工事には日程の確保が要ります。回線の開通工事

転出は来庁不要、転入は来庁が必要転出証明書は交付されない申請から処理までの日数転入の来庁と来庁予約14日とマイナンバーカードの失効ワンストップで終わらないもの

引越しの段取りで先に動かすもの:回線の開通工事回線の乗り換え引越しの費用証明書の請求

確認に使った一次情報

いずれも2026年9月11日に確認した公表内容です。取り扱い・日数・予約の可否は市区町村ごとに異なり、また随時変わります。

よくある疑問

オンラインで引越しの手続きが全部終わりますか。

終わりません。転出届はオンラインで出せますが、転入届・転居届は窓口です。文京区は「転入届は窓口のみの受付になります」としています。

転出証明書はいつ届きますか。

交付されません。中野区「転出証明書の交付はありません」、足立区「転出証明書の情報が新住所の自治体に送信されますので転出証明書は交付しません。」

申請した日に新住所の役所へ行ってもよいですか。

原則できません。墨田区は「申請受付後に開庁日2日程度で処理します」としています。足立区は「申請当日には手続きは完了しません」。

マイナンバーカードがなくても使えますか。

使えません。デジタル庁は有効な署名用電子証明書が搭載されていない場合などは利用できないとしています。

家族の分をまとめて手続きできますか。

転入・転居は本人の来庁が必要です。中野区は「代理人でのお手続きはできません」としています。足立区は世帯員のマイナンバーカードの持参を求めています。

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一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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