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巣そのものより、中身で決まる

ベランダのハトの巣を「掃除のつもりで」片付けると、法律に触れることがあります。環境省は「鳥獣又は鳥類の卵については、狩猟により捕獲する場合を除いて、原則としてその捕獲、殺傷又は採取が禁止されています」としています。条文に「鳥類の卵」が明記されているのがハトで効いてきます。

このページの内容
  1. 巣の中身で変わる
  2. なぜ卵まで対象なのか
  3. 撤去できるタイミング
  4. 戻ってくる理由
  5. 戻らせない対策
  6. どこに相談するか
  7. つまずくところ
  8. よくある疑問

巣の中身で変わる

巣の状態と、扱い

巣の状態撤去根拠になる考え方
卵があるできません環境省は「鳥類の卵」の採取も原則禁止としています
ヒナがいるできません捕獲等にあたります
親が抱卵しているできません同上
空になっている(巣材だけ)できます捕獲等にあたりません
巣を作りかけている(卵なし)できます同上。この段階が最も対処しやすい

「巣を撤去してよいか」ではなく「中に卵やヒナがいるか」で決まります。

作りかけの段階が、最も対処しやすいタイミングです。枝や糞が少し溜まってきた時点で片付ければ、卵が産まれる前に終わります。「そのうちやろう」と置いておくと、撤去できない状態になります。

なぜ卵まで対象なのか

鳥獣保護管理法が守っているのは「個体」だけではないためです。環境省の条文の引用にあるとおり、「鳥獣又は鳥類の卵」と並記されています。卵を採ることも、捕獲等と同じ枠で扱われています。

ハトは害鳥という印象がありますが、法律上は他の野鳥と同じ枠にあります。「ドバトだから構わない」という区別は、条文には書かれていません。

巣の状態を含めて見てもらう

卵やヒナがある場合の対応は業者により異なります。対応範囲は各社の公式サイトでご確認ください。

掲載内容は各社公式サイトの公表値です。効果には個人差があります。広告(PR)を含みます。

撤去できるタイミング

撤去までの順番

  1. ① 巣の中を確認する卵・ヒナがいないかを見ます。上から覗けない場合は鏡やカメラを使います。
  2. ② いる場合は、巣立つまで待つこの間にできるのは、周辺の清掃と、他の場所への対策です。
  3. ③ 空になったことを確認する親が来なくなり、鳴き声がしなくなってから。
  4. ④ 巣材を撤去する防護具を着けて。糞も一緒に片付けます。
  5. ⑤ すぐに戻らせない対策をする撤去だけでは戻ります。ここが本番です。
  6. ⑥ 判断に迷う場合は自治体に相談する多くの自治体が窓口を設けています。

②の「待つ」期間が長く感じられますが、この間に⑤の準備ができます。巣立った直後にすぐ対策できるよう、必要なものを揃えておいてください。

戻ってくる理由

撤去しても同じ場所に作り直されるのは、ハトがその場所を安全だと判断しているからです。巣を取っただけでは、その判断は変わりません。

戻りやすい条件

雨風がしのげる

ベランダ、室外機の裏、軒下。屋根がある場所です。

人の出入りが少ない

使っていないベランダ、物置の上。

止まる場所がある

手すり、エアコンの配管、物干し竿。

糞が残っている

においが残っていると、同じ場所に戻る手がかりになります。

撤去と同時に「戻る理由」を消さないと、同じことが繰り返されます。

戻らせない対策

巣を撤去したあとにやること

ネットは隙間があると逆効果です。入って出られなくなったハトが中で死ぬと、撤去がさらに難しくなります。張るなら隙間なく張ってください。

賃貸の場合、ベランダは共用部にあたることが多く、ネットの設置に管理会社の許可が要ることがあります。賃貸で自分でやってよい範囲もあわせてご確認ください。

どこに相談するか

相談先

状況相談先
卵・ヒナがいて、どうしてよいか分からない市区町村(環境課・生活衛生課など)
撤去してよいか判断がつかない同上
高所で自分では作業できない駆除・防除の事業者
賃貸で、ベランダに手を加えたい管理会社または貸主
集合住宅の共用部が発生源管理組合または管理会社

自治体によって窓口の名称が違います。「ハトの巣について」と伝えれば案内されます。

捕獲許可そのものの仕組みは捕獲許可の取り方で整理しています。

つまずくところ

卵ごと片付ける

環境省は鳥類の卵の採取も原則禁止としています。中を確認してから作業します。

作りかけを放置する

卵が産まれると撤去できなくなります。作りかけの段階が最も対処しやすい。

撤去だけして終わる

その場所が安全だという判断は変わりません。戻ります。

糞を残す

においが残ると、戻る手がかりになります。洗い流します。

隙間のあるネットを張る

入って出られなくなります。張るなら隙間なく。

よくある疑問

ハトの巣を勝手に撤去してもいいですか。

卵やヒナがいる場合はできません。環境省は鳥獣および鳥類の卵の捕獲・殺傷・採取を原則禁止としています。

空の巣なら撤去できますか。

卵やヒナがいなければ、巣材の撤去は捕獲等にあたりません。

卵がある場合はどうすればよいですか。

巣立つまで待つのが基本です。判断に迷う場合は市区町村にご相談ください。

撤去しても戻ってきます。

その場所が安全だという判断は変わっていません。糞を洗い流し、止まる場所を減らす対策が必要です。

ベランダにネットを張ってよいですか。

賃貸ではベランダが共用部にあたることが多く、管理会社の許可が要ることがあります。事前にご確認ください。

家に入った害獣と捕獲許可のガイドの記事一覧

一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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