本ページはアフィリエイト広告を利用しています。掲載する制度の記載は、国土交通省および各市区町村の公表内容にもとづきます。

持っているのが一人でないときにどうするか

空き家は、親から相続したまま名義がそろっていないことがよくあります。除却補助金の要綱は、この状態を想定して条件を置いています。相模原市は共有や相続人が複数の場合について「全ての所有者から同意書を提出した代表者に限る」としています。つまり、一人で勝手に申請することはできません。

本ページは空き家の除却(解体)に関する補助制度についての一般的な整理です。補助金の有無・名称・対象・金額・申請期限は市区町村ごとに異なり、年度ごとに変わります。実際の手続きは、空き家がある市区町村の空き家担当課にご確認ください。
このページの内容
  1. 2市の記載
  2. なぜ全員の同意が要るのか
  3. 名義が変わっていないとき
  4. 誰が相続人かを確かめる
  5. 建物と土地の名義が違うとき
  6. 状況ごとの考え方
  7. よくある取りこぼし
  8. 確認の順序
  9. 確認に使った一次情報
  10. よくある疑問

2市の記載

申請できる人(実際に確認できた記載)

申請できる人
相模原市所有者本人または相続人。共有・相続人複数の場合は「全ての所有者から同意書を提出した代表者に限る」。法人・暴力団関係者・市税滞納者は除外
松江市対象建築物の所有者/所有者の相続人/土地所有者(建築物所有者の同意を得た場合)

出典:相模原市・松江市の公表内容(2026年9月10日確認)。誰が申請できるかは市区町村ごとに異なります。

松江市は「土地所有者」も申請できる立て方をしています。建物の名義人が誰か分からない、連絡が取れない、という場合の受け皿になっています。ただし建物所有者の同意が要ります。

なぜ全員の同意が要るのか

建物を壊すことは、その建物についての権利を消すことだからです。共有物を処分するには、原則として共有者全員の同意が必要になります。市の側から見ると、あとで「聞いていない」と言われる事態を避ける必要があります。

だから要綱は、代表者1人が申請する形にしたうえで、全員の同意書を添えることを求めます。

名義が変わっていないとき

親が亡くなったあと相続登記をしていない場合、登記簿の名義は亡くなった方のままです。この状態でも、相模原市は「所有者本人または相続人」を申請できる人としています。

この場合に用意することになるもの

戸籍をさかのぼる作業は、思ったより時間がかかります。本籍地が転々としている場合、各市区町村に請求することになります。年度の締切から逆算して、早めに始めてください。

誰が相続人かを確かめる

「兄弟の分だけ」と思っていたら、実は別の相続人がいた、ということが起きます。

相続人が増えやすい場面

場面何が起きるか
相続人のうち誰かが先に亡くなっているその人の子(甥・姪)が相続人になる
親に前婚の子がいたその子も相続人
子がいない親、いなければ兄弟姉妹が相続人
何十年も放置していた相続人が枝分かれして十数人になることがある

戸籍をたどらないと確定できません。人数が多い場合、同意書を集めるだけで数か月かかることがあります。

建物と土地の名義が違うとき

建物は親、土地は祖父、という組み合わせがあります。松江市は「土地所有者(建築物所有者の同意を得た場合)」も申請できるとしています。逆に言えば、建物所有者の同意が取れないと土地所有者からは申請できません。

相模原市は「抵当権等の権利がない」ことを条件にしています。完済していても抹消登記をしていないと、登記簿に抵当権が残ります。登記事項証明書を取って確認してください。

状況ごとの考え方

相続人の一人と連絡が取れない

同意書が揃わないと申請できません。住民票の除票や戸籍の附票で住所をたどる方法があります。それでも見つからない場合、家庭裁判所の手続きが必要になることがあります。時間がかかるので、年度の締切には間に合わないことを前提に考えてください。

相続人の一人が反対している

共有物の処分には原則として全員の同意が要ります。反対がある状態では申請できません。解体後の土地をどうするかまで含めて話し合いが必要です。

相続放棄をした人がいる

放棄した人は相続人ではなくなります。ただし次順位の人が相続人になるため、誰が相続人かが変わります。放棄の申述受理証明書を用意することになります。

自分が代表者になってよいか分からない

代表者は手続きをする人であって、費用を全部負担する人という意味ではありません。費用の分担は相続人の間の話です。先に決めてから進めるほうが揉めません。

未登記の建物だった

登記簿がないため、固定資産税の課税台帳で所有者を確認します。解体後の届出も登記ではなく市への届出になります。→ 取り壊した後の届出

よくある取りこぼし

戸籍を集め始めるのが遅かった

本籍地が複数あると、取り寄せに何週間もかかります。年度の締切に間に合わなくなります。

相続人が想定より多かった

代襲相続で甥・姪まで広がることがあります。戸籍をたどってから人数を数えてください。

抵当権を抹消していなかった

相模原市は「抵当権等の権利がない」ことを条件にしています。完済していても登記は自動では消えません。

土地の名義人の同意を取っていなかった

建物と土地の名義が違うことがあります。解体後の土地の扱いに関わるため、先に確認してください。

費用の分担を決めずに進めた

補助金は工事の後払いです。誰がいったん立て替えるかを決めておかないと、途中で止まります。

確認の順序

名義まわりでやること

  1. 登記事項証明書を取る建物と土地の両方。名義と抵当権を確認する。
  2. 未登記なら課税台帳を確認する市の資産税担当で所有者を確認できます。
  3. 戸籍をたどって相続人を確定する出生から死亡までの連続した戸籍が要ります。
  4. 相続人全員に連絡する解体する意思と、費用の分担を先に共有する。
  5. 代表者を決める市の様式があるか窓口で確認。
  6. 同意書を集めるここがいちばん時間がかかります。
  7. 市の窓口へ契約より先に申請する

補助金は市区町村の要綱で決まる対象になる空き家の条件契約より先に申請する家財の処分費は対象外共有と相続の同意解体した後の土地の税取り壊した後の届出

確認に使った一次情報

よくある疑問

相続登記をしないと補助金は使えませんか。

市区町村によります。相模原市は申請できる人に「相続人」を含めており、共有・相続人複数の場合は全員の同意書を出した代表者に限るとしています。登記が済んでいなくても申請できる立て方ですが、相続人を確定する戸籍は必要になります。空き家がある市区町村の要綱でご確認ください。

同意書に決まった書式はありますか。

市の様式があることが多いです。窓口かホームページで確認してください。様式が決まっている場合、自作の書面では受け付けられないことがあります。

相続人が海外にいます。

署名証明や在留証明が必要になることがあります。領事館での手続きになるため時間がかかります。早めに連絡を取ってください。

兄弟の一人が音信不通です。

戸籍の附票で現住所をたどる方法があります。それでも所在が分からない場合は家庭裁判所の不在者財産管理人などの手続きが関わることがあります。制度の内容は市区町村ではなく裁判所の手続きです。専門家に相談してください。

費用は誰が払うことになりますか。

相続人の間で決めることです。補助金は工事の完了後に支払われるため、いったん誰かが立て替える必要があります。決めてから申請に進むほうが確実です。

空き家の除却補助金ガイドの記事一覧

一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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