名義変更は解約より面倒なことがある
「名前を変えるだけ」と思われがちですが、実際には契約を引き継ぐ手続きです。事業者によっては、いったん解約して契約し直すほうが早いこともあります。まず自分の状況を確かめてください。
名義変更が要る場面
場面ごとの考え方
| 場面 | 名義変更が要るか | 注意 |
|---|---|---|
| 結婚して姓が変わった | 姓の変更であって名義変更ではないことが多い | 同一人物なので「氏名変更」の手続き |
| 契約者が家を出て、家族が使い続ける | 名義変更が要る | 契約者本人の手続きが必要 |
| 離婚して一方が住み続ける | 名義変更が要る | 契約者の協力が必要になる |
| 個人事業主が法人化した | 名義変更が要る | 法人向けの窓口へ |
| 世帯主が変わった | 契約者が同じなら不要 | 支払い方法だけ変えることもできる |
| 契約者が亡くなった | 名義変更または解約 | 手続きは事業者ごとに定めがある |
手続きの名称と要否は事業者によって異なります。契約している事業者の公式ページでご確認ください。
結婚による姓の変更を「名義変更」と思い込んで、複雑な手続きを想像してしまう人が多いところです。同一人物であれば、氏名の変更として簡単に済むことが一般的です。
名義変更と、契約者以外の変更
混同されやすい3つを分けます。どれが必要かで、手間がまったく違います。
→ 図は横にスクロールできます
- 支払い方法だけカードや口座を変える。契約者は同じ
- 氏名・住所の変更同一人物の情報が変わった
- 利用者の変更契約者は同じで、使う人が変わる
- 名義変更(契約者の交代)契約そのものを別の人に引き継ぐ
どれに当たるかを先に判断してください。事業者に聞くときも、この言葉で聞くと話が早く進みます。
手続きの流れ
名義変更をするとき
- ① 事業者の名義変更のページを探す「(事業者名) 名義変更」で公式ページが出ます。まず要否と方法を確認します。
- ② 必要書類を確認する現契約者と新契約者の両方の本人確認書類が要るのが一般的です。
- ③ 現契約者の協力を得るここが実務の山です。連絡が取れないと進みません。
- ④ 書面のやりとりをするWebで完結しないことが多く、日数がかかります。
- ⑤ 支払い方法を新契約者のものに変える名義変更と別の手続きになることがあります。
- ⑥ 付随するサービスを確認する電話番号、メールアドレス、セット割。引き継げないものがあります。
⑥を忘れないでください。プロバイダのメールアドレスや、携帯とのセット割が引き継げないことがあります。
なお、手続きに時間がかかる、あるいは名義変更を受け付けていない場合は、解約して新規に契約し直すほうが早いことがあります。ただし新規契約には工事や日数がかかる可能性があるので、比べて決めてください。
新しく契約し直す場合の条件を確認する
名義変更と新規契約のどちらが早いかは、事業者と状況によります。手続きの要否は現在の契約先にご確認ください。
- 料金・工事費・提供エリアは各社公式サイトの最新情報をご確認ください
- 工事の可否は建物の設備状況により異なります
- 契約前に管理会社・所有者の許可をご確認ください
個人から法人にする場合
個人事業主が法人化したとき、回線の契約も法人名義に変えることがあります。経費処理と請求書の宛名の問題です。
法人名義にするときに確認すること
- 法人向けの窓口で手続きするのか、個人向けの窓口か
- 登記事項証明書が必要か(発行から何か月以内か)
- 個人契約の期間に残っている割引や特典が引き継げるか
- 契約期間の定めがリセットされるか(解約金の起算が変わることがある)
- 請求書の宛名と発行方法をどうするか
4つ目に注意してください。名義変更で契約が新しくなる扱いだと、契約期間の縛りが最初からやり直しになることがあります。
名義変更と、解約して契約し直す比較
どちらが早いかは状況で変わります。両方の期間と費用を聞いてから決めてください。
名義変更/いったん解約して新規契約
| 観点 | 名義変更 | 解約して新規契約 |
|---|---|---|
| インターネットが使えない期間 | 通常は生じない | 工事が要れば空白が生じる |
| 手続きの相手 | 現契約者の協力が必要 | 新契約者だけで完結する |
| 日数 | 書面のやりとりで日数がかかる | 工事の空き次第。繁忙期は1か月以上 |
| 費用 | 手数料が発生することがある | 初期費用・工事費が発生することがある |
| 契約期間の縛り | 引き継ぐ場合と、やり直しになる場合がある | 新しく始まる |
| キャンペーン | 引き継げないことが多い | 新規契約の特典が使えることがある |
費用と日数は事業者・時期によって変わります。両方に問い合わせて比べてください。
現契約者と連絡が取れない場合は、名義変更は事実上できません。その場合は解約して新規契約するしかありませんが、解約も契約者本人の手続きが要ります。早めに動いてください。
契約者が亡くなったとき
この場合、名義変更(承継)か解約かを選ぶことになります。手続きの方法・必要書類は事業者ごとに定めがあり、本サイトでは扱いません。
実務上の注意は2つです。①料金は手続きをするまで発生し続けます。気づいたら早めに事業者へ連絡してください。②機器が貸与品であれば返却が必要です。
相続そのものに関わる判断(誰が承継するか、費用を誰が負担するか)は、専門家にご相談ください。本サイトは回線の手続きの範囲のみを扱います。
よくある失敗
結婚による姓の変更を名義変更だと思う
同一人物なら氏名変更の手続きで済むことが多いです。
現契約者の協力を得ずに進めようとする
本人の手続きが必要です。連絡が取れないと止まります。
引き継げないものを確認しない
メールアドレスやセット割が消えることがあります。
契約期間がリセットされることを見落とす
解約金の起算が変わることがあります。
亡くなった後、連絡を後回しにする
手続きをするまで料金が発生し続けます。
よくある疑問
名義変更に費用はかかりますか。
同居の家族なら簡単ですか。
名義変更中はインターネットが使えなくなりますか。
解約して契約し直したほうが早いですか。
賃貸で、退去する人から引き継げますか。
賃貸の回線工事と手続きガイドの記事一覧
一次情報の確認先
本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。