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見積もりはよい。契約がだめ

耐震補助でいちばん多い取りこぼしは、条件に合わないことではありません。順番を逆にすることです。横須賀市は「補助金交付決定前に着手(施工業者と契約)した場合、補助対象外となります」と明記しています。見積もりを取るのは問題ありません。契約書に印を押す前に、交付決定を待つ必要があります。

本ページは木造住宅の耐震に関する補助制度についての一般的な整理です。補助の有無・名称・対象・金額・申請期限は市区町村ごとに異なり、年度ごとに変わります。実際の手続きは、お住まいの市区町村の建築指導・住宅担当課にご確認ください。
このページの内容
  1. なぜ順番が決まっているのか
  2. 横須賀市の記載
  3. 交付決定の前にやってよいこと
  4. 段階ごとに申請する
  5. 年度の締切と予算枠
  6. 補助金は後払い
  7. 迷いやすい場面
  8. よくある取りこぼし
  9. 確認の順序
  10. 確認に使った一次情報
  11. よくある疑問

なぜ順番が決まっているのか

補助金は「その補助が無ければ実行されなかった事業」に出すものだからです。すでに契約が済んでいるなら、補助が無くてもやるつもりだった、と扱われます。自治体の補助金に広くある考え方で、耐震に限りません。

だから要綱には、「交付決定前に着手した事業は補助対象としない」という趣旨の条文が置かれています。

横須賀市の記載

補助金交付決定前に着手(施工業者と契約)した場合、補助対象外となります

出典:横須賀市「木造住宅の耐震診断・補強工事助成事業」

「着手」を「施工業者と契約」と書いているのが要点です。工事を始めた日ではなく、契約した日で見られます。着工前でも、契約済みなら対象外になります。

交付決定の前にやってよいこと

契約の前にできること

申請には見積書が必要になるのが通常です。つまり、見積もりを取ることは前提として組み込まれています。問題になるのは契約と着工です。

段階ごとに申請する

耐震補助は3段階に分かれているので、申請も段階ごとです。診断の補助を受けたからといって、工事の補助が自動で付くわけではありません。

横須賀市の3段階に沿った流れ

  1. ステップ1 耐震診断を申請する診断を受ける前に申請します。
  2. 診断を受ける評点が出ます。→ 耐震診断と上部構造評点
  3. ステップ2 補強図面の作成を申請する評点1未満が対象。
  4. 補強設計ができる補強設計と補強工事
  5. 見積もりを取る契約はしない。
  6. ステップ3 補強工事を申請する見積書・補強図面を添えて。
  7. 交付決定を待つここまで契約しない。
  8. 契約・着工・工事監理・完了実績報告を出します。

年度の締切と予算枠

市区町村の補助は年度単位で、予算枠があります。条件を満たしていても、枠が埋まれば終わります。横浜市は木造住宅の無料耐震診断について、受付締切と診断実施の最終日を明示しています。

時期について確認すること

3段階を1年度で全部やるのは難しいことがあります。診断は今年度、設計と工事は来年度、という進め方になる場合があります。窓口で確認してください。

補助金は後払い

補助金は工事が終わって実績報告を出したあとに支払われるのが通常です。つまり、工事費はいったん自分で全額用意する必要があります。

市区町村によっては、業者が補助金を代わりに受け取る「代理受領」の仕組みを置いていることがあります。これがあると、自己負担分だけを業者に払えばよくなります。使えるかどうかは要綱で確認してください。

迷いやすい場面

業者から「先に契約すれば安くする」と言われた

交付決定の前に契約すると対象外になります。横須賀市は明記しています。値引き額と補助額を比べてください。

口約束だけしている

市区町村の判断になります。「着手」の当てはめ方は要綱と運用によります。窓口で確認してください。

先に診断だけ自費で受けた

診断の補助が受けられなくなることがあります。診断も申請してから受けるのが通常の順番です。

リフォームと同時にやりたい

耐震部分だけが補助の対象になるのが通常です。リフォーム部分を先に契約すると、耐震部分の扱いが問題になることがあります。窓口で相談してください。

年度末が近い

工事の完了が年度内という条件があることがあります。無理に押し込むより、次年度の枠を確認するほうが確実なことがあります。

急いで直したい理由がある

安全が優先されるべき場面もあります。まず窓口に事情を伝えてください。

よくある取りこぼし

交付決定前に契約した

横須賀市は対象外としています。取り消せません。

着工していないから大丈夫だと思った

横須賀市は「着手(施工業者と契約)」と書いています。契約の時点で判断されます。

段階ごとの申請だと知らなかった

診断・設計・工事はそれぞれ別に申請します。

予算枠が埋まっていた

年度の前半に動くほうが確実です。

工事費を先に用意していなかった

補助金は後払いが通常です。代理受領の仕組みがあるか確認してください。

確認の順序

順番を間違えないために

  1. 市区町村の窓口に電話するいちばん先。受付状況と締切。
  2. 要綱を読む交付決定前の着手についてどう書いてあるか。
  3. 見積もりを取る契約はしない。
  4. 申請する書類の不足で戻されると締切に響きます。
  5. 交付決定を待つここまで契約しない。
  6. 契約・着工交付決定の後。
  7. 実績報告を出す期限があります。

耐震の補助は要綱で決まる2つの年で分かれる耐震診断と上部構造評点補強設計と補強工事契約より先に申請する床下の腐朽と蟻害全部は直せないとき改修後の固定資産税の減額

確認に使った一次情報

よくある疑問

見積もりを取ることも「着手」になりますか。

なりません。申請には見積書が必要になるのが通常です。問題になるのは施工業者との契約と工事の着手です。

交付決定はどのくらいで出ますか。

市区町村と時期によります。書類が揃ってから数週間かかることがあります。窓口で目安を確認してください。

契約を解除してやり直せば対象になりますか。

市区町村の判断です。自己判断で進めず、窓口に事情を説明して確認してください。

補助金はいつ振り込まれますか。

実績報告の後が通常です。市区町村によっては業者が代わりに受け取る代理受領の仕組みがあります。要綱で確認してください。

3段階を1年でやらないといけませんか。

市区町村によります。年度をまたいで進める場合の扱いを窓口で確認してください。

木造住宅の耐震補助ガイドの記事一覧

一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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