本ページはアフィリエイト広告を利用しています。掲載する制度の記載は、国土交通省・東京都および各市区町村の公表内容にもとづきます。

力を受け止めるのはいちばん下

耐震診断では、壁の量や接合部だけでなく「劣化の状況」も評価されます。木造住宅で劣化が進みやすいのは、床下です。土台や柱の根元が腐朽や蟻害で傷んでいると、上でどれだけ壁を増やしても、その力を受け止める部分が効きません。外から見ても分からないので、確認しないまま設計に進むと後で戻ります。

本ページは木造住宅の耐震に関する補助制度についての一般的な整理です。補助の有無・名称・対象・金額・申請期限は市区町村ごとに異なり、年度ごとに変わります。実際の手続きは、お住まいの市区町村の建築指導・住宅担当課にご確認ください。
本ページは耐震診断における劣化の位置づけを整理したものです。 建物の状態の判断は建築士や専門の調査によります。 補助の対象になるかどうかは市区町村の要綱によります。
このページの内容
  1. なぜ床下が効くのか
  2. 診断でどう評価されるか
  3. 傷みが進みやすい条件
  4. 見ておきたい場所
  5. 確認の順番
  6. 状況ごとの考え方
  7. よくある取りこぼし
  8. 確認の順序
  9. 確認に使った一次情報
  10. よくある疑問

なぜ床下が効くのか

木造住宅は、地震の力を壁で受け止め、柱と土台を通して基礎に流します。この経路のどこかが切れていると、力は伝わりません。

力の流れと、切れやすいところ

経路役割切れる原因
耐力壁地震の力を受け止める壁が少ない・配置が偏っている
接合部(柱と梁)力を伝える金物が無い・古い仕様
柱と土台の接合力を下へ流す柱の根元の腐朽・蟻害
土台力を基礎に伝える腐朽・蟻害
基礎地盤へ流すひび割れ・無筋

上の2つは図面で分かりますが、下の3つは見ないと分かりません。耐震診断では劣化の状況も評価の対象になります。

「壁を増やせば強くなる」というのは、下が効いていることが前提の話です。

診断でどう評価されるか

東京都耐震ポータルサイトは、一般診断法について「調査にあたっては原則、内装材や外装材を剥がしたりしません」と説明しています。つまり、壁の中は見ません。

一方で床下は点検口から入れることが多く、目視で確認できる部分です。診断の場でどこまで見るかは、診断する人と現場の条件によります。

上部構造評点(Iw)の区分と判定(東京都耐震ポータルサイト)

評点判定
1.5以上倒壊しない
1.0以上〜1.5未満一応倒壊しない
0.7以上〜1.0未満倒壊する可能性がある
0.7未満倒壊する可能性が高い

出典:東京都耐震ポータルサイト「戸建住宅の耐震診断」。「必要な耐震性能を満たすには、Iwが1.0以上である必要があります」とされています。

劣化が進んでいると、評点は下がります。逆に言えば、劣化を直すことが評点を上げる一部になることがあります。補強設計の段階で、腐朽・蟻害への対応が入るかどうかを確認してください。→ 補強設計と補強工事

傷みが進みやすい条件

床下の傷みが進みやすい条件

水回りの下は、配管からの漏水がじわじわ続いていることがあります。床がふかつく、歩くと音がする、といった感覚は、床下からの信号です。

見ておきたい場所

床下・小屋裏で見られるもの

場所見るもの
土台腐朽・蟻道・食害の跡・含水
柱の根元変色・粉状の劣化・触ると崩れる
大引・根太たわみ・腐朽
基礎ひび割れ・欠け・湿り
床下の地面湿り・水たまり・カビ臭
小屋裏雨漏りの跡・シミ

床下は点検口から入ります。点検口が無い、狭い、という家もあります。無理に自分で入ると危険なので、専門の調査を使う方法があります。

確認の順番

耐震診断の前に床下の状態が分かっていると、話が早く進みます。診断で「劣化の疑いあり」と言われてから調べ直すより、先に把握しておくほうが手戻りが少なくなります。

木造の床下で問題になるのは、湿気による腐朽シロアリによる食害の2つです。どちらも、進んでいる範囲が外からは分かりません。床下に入って見る必要があります。

床下がどうなっているかを先に見ておく

土台や柱の根元の腐朽・蟻害は、外から見ても分かりません。現地調査で、どこがどれだけ傷んでいるかを確認できます。

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状況ごとの考え方

床がふかつく場所がある

床下で何かが起きている可能性があります。耐震診断の前に見ておくと、補強設計に反映できます。

過去にシロアリの駆除をしたことがある

そのときの食害の跡が残っていることがあります。駆除と、傷んだ部材の補修は別の作業です。

浸水したことがある

床下に水が入ると、乾くまでに時間がかかります。腐朽が進んでいることがあります。→ 災害のあとの手続きガイド

床下点検口が無い

調査のときに設ける場合があります。耐震診断の申込のときに相談してください。

診断で劣化を指摘された

補強設計に、劣化部分の対応が入るかを確認してください。補強設計と補強工事

空き家にしている家

換気がされず湿気がこもりやすくなります。解体を考えている場合は別の制度があります。→ 空き家の除却補助金ガイド

よくある取りこぼし

壁だけ補強した

土台や柱の根元が傷んでいると、力が伝わりません。

床下を見ないまま設計に進んだ

工事が始まってから見つかると、追加の費用と工期が発生します。

駆除だけで終わらせた

シロアリを駆除しても、食われた部材は元に戻りません。補修は別の作業です。

通気口をふさいでいた

物置や植栽で通気口がふさがれていることがあります。湿気がこもります。

水回りの漏れに気づいていなかった

配管からのじわじわした漏れは、床下でないと分かりません。

確認の順序

床下について確かめる

  1. 床のたわみ・音・においを確認する気になる場所を書き出す。
  2. 床下点検口の位置を確認する無い場合は調査のときに相談。
  3. 床下の状態を見てもらう腐朽と蟻害の両方。
  4. 耐震診断を受ける耐震診断と上部構造評点
  5. 補強設計に劣化の対応を入れる補強設計と補強工事
  6. 通気と水はけを整える再発を防ぐ部分。

耐震の補助は要綱で決まる2つの年で分かれる耐震診断と上部構造評点補強設計と補強工事契約より先に申請する床下の腐朽と蟻害全部は直せないとき改修後の固定資産税の減額

確認に使った一次情報

よくある疑問

床下の調査は耐震補助の対象になりますか。

市区町村によります。耐震診断の中で劣化を確認する制度もあれば、別扱いの制度もあります。要綱と窓口で確認してください。

シロアリの駆除費用は耐震補助で出ますか。

通常は対象外です。補助の対象は耐震補強の工事です。ただし劣化した部材の交換が補強設計に含まれる場合の扱いは市区町村によります。窓口で確認してください。

床下が湿っているだけでも問題ですか。

湿気は腐朽の条件になります。すぐに構造の問題になるとは限りませんが、長く続くと部材が傷みます。通気と水はけを見直す価値があります。

自分で床下に入って見てもいいですか。

おすすめしません。狭く、暗く、釘や配管があり、危険です。また傷みの程度を判断するには経験が要ります。

新しい家でも床下は傷みますか。

条件によっては傷みます。水回りの漏水や、換気の不足があると築年数にかかわらず進行することがあります。

木造住宅の耐震補助ガイドの記事一覧

一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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