7つ並んでいるうち、1つだけ「申請は必要ありません。」
国民健康保険料が安くなる仕組みは、ひとつではありません。渋谷区のページには軽減・免除・減免が7種類ならんでいます。そのうち義務教育就学前の均等割額減額だけが「申請は必要ありません。」と書かれています。残りは自分から届け出ないと適用されません。まず、この線引きから確認してください。
要るものと要らないもの
渋谷区のページに並んでいるもの
| 申請・届出 | |
|---|---|
| 義務教育就学前の均等割額減額 | 「申請は必要ありません。」 |
| 均等割額の軽減 | 申告が前提(確定申告または住民税申告) |
| 産前産後期間の保険料免除 | 届出が要る |
| 失業による保険料軽減 | 申請が要る |
| 被用者保険の被扶養者だった方の減免 | 申請が要る |
| 災害等特別事情による減免 | 申請が要る |
| 介護適用除外施設入所者の介護分減免 | 申請が要る |
| 刑事施設入所者の保険料減免 | 申請が要る |
出典:渋谷区「国民健康保険料の軽減・減免」(2026年9月10日確認)。種類と取り扱いは市区町村ごとに異なります。
「申請は必要ありません。」と書かれているのは1つだけです。ほかは、当てはまっていても自動では始まりません。
産前産後期間の免除
産前産後期間の保険料免除(渋谷区の記載から)
| 内容 | |
|---|---|
| 対象 | 「妊娠85日(4か月)以上の出産」が対象 |
| 届出できる時期 | 「出産予定日の6か月前から届出ができます。出産後の届出も可能」 |
| 必要書類 | 母子健康手帳/本人確認書類/個人番号確認書類 |
出典:渋谷区「国民健康保険料の軽減・減免」(2026年9月10日確認)。
「妊娠85日(4か月)以上の出産」という書き方に注意してください。この記載は、死産・流産・早産の場合を含める趣旨で用いられる表現です。詳しい取り扱いは市区町村の国保の窓口にご確認ください。
「出産後の届出も可能」とされています。出産前に出し忘れても、あきらめる必要はありません。ただし、いつまで遡れるかは市区町村の取り扱いによります。
失業による軽減
失業による保険料軽減(渋谷区の記載から)
| 内容 | |
|---|---|
| 対象 | 「離職時年齢が65歳未満」で特定理由離職などに当たる方 |
| 期間 | 「離職日の翌日の属する月から翌年度末まで」 |
| 必要書類 | 雇用保険受給資格者証等/身分証明書 |
出典:渋谷区「国民健康保険料の軽減・減免」(2026年9月10日確認)。対象になる離職理由は、雇用保険の離職理由コードで判断されます。
この軽減は、離職理由によって決まります。雇用保険受給資格者証に書かれている離職理由のコードが基準です。自己都合か会社都合かで結論が変わります。→ 離職理由コードの見方
「離職日の翌日の属する月から翌年度末まで」と、期間が長めに取られています。離職からしばらく経っていても、期間内なら申請の価値があります。
被扶養者だった方の減免
会社の健康保険の被扶養者だった方が、本人の退職などで国保に入るときの減免です。渋谷区は対象を「国保加入日に65歳以上」としています。
被用者保険の被扶養者だった方の減免(渋谷区の記載から)
| 内容 | |
|---|---|
| 対象 | 「国保加入日に65歳以上」 |
| 必要書類 | 健康保険資格喪失証明書/身分証明書 |
出典:渋谷区「国民健康保険料の軽減・減免」(2026年9月10日確認)。
「健康保険資格喪失証明書」が要ります。これは会社または健康保険組合が出す書類です。国保の加入手続きのときに一緒に確認してください。
均等割額の軽減と申告
渋谷区は均等割額の軽減について、対象を「前年の所得が一定基準額以下の世帯」とし、必要書類に「確定申告または住民税申告」を挙げています。
ここが取りこぼしの多いところです。収入が無い年でも、申告をしていないと所得の情報が役所に無く、軽減の判定ができません。「収入が無いから申告は要らない」と考えて申告しないと、軽減されないまま保険料が計算されることがあります。
申告をしておいたほうがよい場面
- 収入が無かった年(住民税の申告で「所得なし」を届け出る)
- 年の途中で退職して、その後は収入が無かった年
- 世帯に、申告をしていない人がいるとき(世帯単位で判定されるため)
出典:渋谷区「国民健康保険料の軽減・減免」の記載をもとに整理(2026年9月10日確認)。取り扱いは市区町村ごとに異なります。
状況ごとの考え方
会社を辞めて国保に入った
65歳以上で、家族の扶養から外れて国保に入った
妊娠している/出産した
収入が無いので申告をしていない
保険料そのものではなく、病院の窓口で払うお金が厳しい
災害で被害を受けた
よくある取りこぼし
全部が自動で適用されると思った
渋谷区で「申請は必要ありません。」と書かれているのは1つだけです。
収入が無いので申告しなかった
所得の情報が無いと軽減の判定ができません。
世帯の誰かが申告していなかった
軽減は世帯の所得で判定されます。
自己都合退職だから軽減は無いと思い込んだ
判断は離職理由コードによります。→ 離職理由コードの見方
出産前に届け出そびれた
渋谷区は「出産後の届出も可能」としています。
資格喪失証明書を会社からもらわなかった
被扶養者だった方の減免に必要な書類です。
→ 「軽減」と「減免」は別のもの/住民税の減免/国民健康保険料の軽減と減免/窓口で払う医療費の減免/介護保険料の減免/水道・下水道料金の減免
ほかのクラスタで扱っているもの:自動車税・軽自動車税の減免/耐震改修後の固定資産税の減額/被災したときの税と保険料の減免/就学援助
確認に使った一次情報
- 目黒区「住民税の減免」目黒区 住民税の減免
- 渋谷区「国民健康保険料の軽減・減免」渋谷区 国民健康保険料の軽減・減免
- 世田谷区「国民健康保険 一部負担金の減免・徴収猶予」世田谷区 一部負担金の減免
- 目黒区「介護保険料の減額・免除」目黒区 介護保険料の減額・免除
- 東京都主税局「自動車税種別割の減免」東京都主税局 自動車税種別割の減免
- 東京都主税局「耐震化のための固定資産税・都市計画税の減免」東京都主税局 耐震化のための減免
- 東京都水道局「水道料金・下水道料金の減免」東京都水道局 料金の減免
よくある疑問
申請しなくても安くなりますか。
収入がありませんが、申告は必要ですか。
退職しました。何を持っていけばよいですか。
出産後でも届け出られますか。
病院の窓口で払うお金も安くなりますか。
減免・免除の申請ガイドの記事一覧
一次情報の確認先
本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。