本ページはアフィリエイト広告を利用しています。掲載する制度の記載は、国土交通省および各市区町村の公表内容にもとづきます。

塀はどちらの制度からも外れることがある

空き家を解体するとき、塀をどうするかで手が止まります。相模原市の除却補助は「門塀などの附属工作物の除却」を補助対象経費から外しています。一方、目黒区のブロック塀等除却助成は「建築物の解体工事と一緒に行うものは対象外」としています。つまり、まとめてやると、どちらの補助も使えないことがあります。

本ページは空き家の除却(解体)に関する補助制度についての一般的な整理です。補助金の有無・名称・対象・金額・申請期限は市区町村ごとに異なり、年度ごとに変わります。実際の手続きは、空き家がある市区町村の空き家担当課にご確認ください。
このページの内容
  1. 2つの制度のすき間
  2. 対象になる塀
  3. 助成の額
  4. 申請の時期
  5. 順番の組み立て
  6. 状況ごとの考え方
  7. よくある取りこぼし
  8. 確認の順序
  9. 確認に使った一次情報
  10. よくある疑問

2つの制度のすき間

塀がどちらの制度から外れるか(実際に確認できた記載)

制度塀の扱い
空き家の除却補助金(相模原市)「門塀などの附属工作物の除却」は補助対象経費に含まれない
空き家の除却補助金(松江市)「外構、納屋、物置、樹木、家財等」は対象外
ブロック塀等除却助成(目黒区)「建築物の解体工事と一緒に行うものは対象外」

出典:相模原市・松江市・目黒区の公表内容(2026年9月10日確認)。市区町村ごとに扱いが異なります。両方の窓口で確認してください。

この2つが重なると、塀の分だけ全額自己負担になります。制度が別々に作られているために起きる、すき間です。

逆に言えば、時期をずらすことで両方使える可能性があります。ただし要綱の書き方と運用によります。自己判断で進めず、両方の窓口に確認してください。

対象になる塀

目黒区の助成制度は、対象をこう定めています。

目黒区のブロック塀等除却工事等に係る助成制度(公表内容から)

項目内容
構造補強コンクリートブロック塀、組積造の塀(石塀等)、鉄筋コンクリート組立塀
高さ道路面からの高さが80センチメートルを超えるもの
位置ブロック塀等で道路に面しているもの及び道路内に倒壊する恐れのあるもの
申請できる人ブロック塀等の所有者(個人または法人)で、税務滞納がないこと
対象外建築物の解体工事と一緒に行うもの

出典:目黒区「ブロック塀等除却工事等に係る助成制度」(2026年9月10日確認)。これは目黒区の例です。高さの基準・対象の構造は市区町村ごとに異なります。

「道路面からの高さが80センチメートルを超えるもの」「道路に面しているもの」という2つが軸です。敷地の内側にある塀や、低い塀は対象外になることが多いです。制度の目的が「地震のときに道路をふさがない・通行人が下敷きにならない」ことにあるためです。

助成の額

目黒区の助成額(公表内容から)

工事助成の額
除却工事除却工事費用の50パーセント以内、上限20万円、塀等の長さ1メートルあたり上限9千円
建替え工事建替え工事費用の50パーセント以内、上限40万円、フェンス等の長さ1メートルあたり上限1万8千円
設計費別途 上限15万円

出典:目黒区の公表内容。「1メートルあたりいくら」という上限が同時にかかるのが特徴です。長さが短ければ、上限20万円に届く前に頭打ちになります。

「上限20万円」と「1メートルあたり9千円」の両方がかかる、という読み方です。塀が10メートルなら9万円が上限、22メートル以上あれば20万円が上限になります。この計算の仕方は市区町村ごとに違うので、要綱で確認してください。

建替え(フェンスなどに作り替える)も対象にしている市区町村があります。撤去したままにすると目隠しが無くなるので、そこまで見た制度になっています。

申請の時期

目黒区は「工事契約前」に仮受付を行う必要があるとしています。

ここは空き家の除却補助金と同じ考え方です。契約より先に申請する

契約の前に確認すること

順番の組み立て

どちらの補助も使いたい場合、順番と時期の設計が必要になります。ただし要綱の書き方と運用によるため、必ず両方の窓口に確認してください。

窓口で確認する順序

  1. 空き家の除却補助の窓口へ塀が対象経費に入るかを聞く。相模原市は門塀を対象外としています。
  2. ブロック塀の助成の窓口へ建物の解体と一緒だと対象外になるかを聞く。目黒区は対象外としています。
  3. 両方の答えを突き合わせるどちらからも外れるのか、片方は使えるのかを確認する。
  4. 時期をずらせるか相談する自己判断で分けず、窓口に「こうしたい」と伝えて確認する。
  5. 見積もりを分けてもらう建物と塀で分けた見積書。
  6. それぞれ交付決定を待って契約するどちらも契約前の申請が原則です。

状況ごとの考え方

塀が低い/道路に面していない

目黒区の基準では対象外です。「道路面からの高さが80センチメートルを超える」「道路に面している」が条件になっています。

塀だけ先に撤去したい

ブロック塀の助成が使える可能性があります。建物の解体と一緒でなければ対象になる、というのが目黒区の書き方です。窓口で確認してください。

建物と塀を一度に壊したい

どちらの補助からも外れる可能性があります。両方の窓口で確認してから決めてください。

撤去したあとが心配

建替え(フェンス等)も助成の対象にしている市区町村があります。目黒区は建替え工事も対象にしています。

塀が隣家との境にある

所有者が誰かが問題になります。共有の塀は隣家の同意が要ることがあります。登記や過去の経緯を確認してください。

税の滞納がある

目黒区は税務滞納がないことを要件にしています。先に納付相談を。

よくある取りこぼし

まとめて壊してどちらの補助も使えなかった

目黒区は「建築物の解体工事と一緒に行うものは対象外」としています。

契約してから申請しようとした

目黒区は「工事契約前」に仮受付としています。

1メートルあたりの上限を見落とした

上限20万円と、1メートルあたり9千円の両方がかかります。

隣家との共有の塀だった

所有者の確認と同意が要ります。

片方の窓口だけで聞いた

空き家担当とブロック塀担当は別のことがあります。

確認の順序

塀について確かめる

  1. 塀の高さと位置を測る道路面からの高さ、道路に面しているか。
  2. 所有者を確認する隣家との共有ではないか。
  3. ブロック塀の助成があるか聞く建築・防災担当。
  4. 空き家の除却補助で塀が対象になるか聞く空き家担当。
  5. 両方の答えを突き合わせるすき間に落ちないか。
  6. 見積もりを分けてもらう建物と塀。
  7. 交付決定を待ってから契約する契約より先に申請する

補助金は市区町村の要綱で決まる対象になる空き家の条件契約より先に申請する家財の処分費は対象外共有と相続の同意解体した後の土地の税取り壊した後の届出

確認に使った一次情報

よくある疑問

ブロック塀の助成はどの市区町村にもありますか。

ありません。市区町村ごとの制度で、対象になる塀の条件も違います。お住まいの(塀がある)市区町村の建築・防災担当課にご確認ください。

いくらもらえますか。

市区町村によります。目黒区の例では除却工事が「費用の50パーセント以内、上限20万円、塀等の長さ1メートルあたり上限9千円」です。長さあたりの上限が同時にかかることが多い点に注意してください。

建物の解体と一緒にやると本当に使えませんか。

目黒区は「建築物の解体工事と一緒に行うものは対象外」としています。扱いは市区町村ごとに異なるため、必ず窓口で確認してください。

撤去だけでなく、フェンスに作り替える費用も出ますか。

建替え工事を対象にしている市区町村があります。目黒区は建替え工事費用の50パーセント以内、上限40万円としています。

隣の家との境の塀はどうなりますか。

所有者が誰かによります。共有の場合は相手の同意が要ることがあります。登記や過去の経緯を確認したうえで、窓口に相談してください。

空き家の除却補助金ガイドの記事一覧

一次情報の確認先

本ページの前提となる制度・統計は、以下の公的機関等の公表情報で確認できます。最新の内容は必ず各機関の公式ページでご確認ください。

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